米ナスダック上場の国内リーガルテック企業、Robot Consulting(ロボットコンサルティング)は9月4日、同社の保有現金資産を原資として、最大10億円規模のイーサリアム(ETH)への投資を実施する方針を発表した。
この投資は、同社が推進するリーガルテック開発とブロックチェーン技術の融合戦略の一環であり、企業のデジタル資産備蓄を構築することも目的としているという。
同社は、主力製品であるクラウド型人事労務管理システム「労務ロボ」による人材ソリューション事業に加え、メタバース上で法律相談ができる「ロボット弁護士」の開発を手掛けている。また、アドバイザーとして元大阪府知事・大阪市長の橋下徹氏が名を連ねている。
この発表に関し、同社の代表取締役会長である横山英俊氏は自身のXで「メタプラではなくビットマインを弊社は模範とした、イーサリアムトレジャリーを財務戦略として発表」と投稿した。
横山氏が模範として挙げたビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ(BitMine Immersion Technologies)は、ナスダック上場のデジタル資産トレジャリー企業であり、世界最大のイーサリアムトレジャリー企業として知られている。
その保有高は約81億ドル(約1.2兆円、1ドル149円換算)相当に達し、全ての暗号資産トレジャリー企業の中で、ビットコイン(BTC)を主に保有するストラテジー(Strategy)に次ぐ規模となっている。
Robot Consultingの投資は、2025年秋から2026年春にかけて行われる予定。原資には、2025年7月に完了した新規株式公開(IPO)による調達資金の一部が含まれる。
|文:栃山直樹
|画像:同社ウェブサイトから(キャプチャ)


