- イーサリアムETF（上場投資信託）は過去4日間で5億540万ドルの資金流出を記録し、1カ月にわたる大規模な資金流入のトレンドを反転させた。
- ビットコインETFは同じ期間に2億8370万ドルの資金流入を記録し、投資家の関心がイーサリアムから離れていることを浮き彫りにしている。
- 資金流出はイーサリアムの価格下落に伴うもので、局所的な安値後に投資家が撤退するパターンが継続している。
イーサリアム（ETH）ETFは4日連続で資金流出を記録した。1カ月間にわたる大幅な資金流入でビットコイン（BTC）ETFを上回るパフォーマンスを示した後、市場心理が急激に転換したようだ。
ファーサイド・インベスターズ（Farside Investors）がまとめたデータによると、過去4回の取引セッションで、イーサリアム現物ETFは合計で5億540万ドル（約740億円、1ドル＝147円換算）の資金を流出させた。
対照的に、ビットコイン現物ETFは同じ期間に2億8370万ドルの資金流入を記録した。この逆転の前、8月には、イーサリアムETFへの資金流入は40億ドル以上、ビットコインETFへの資金流入はわずか6億2900万ドルであった。
この変化は、価格の動きと結びついているようである。イーサリアムは9月1日、4209ドルまで下落し、8月中旬以来の最低水準となった。これは、過去にイーサリアムETFがイーサリアムの大幅な価格下落後に資金流出を経験したのと同様である。
この動きは、投資家が「押し目買い」をするのではなく、傍観に回ることが多いことを示唆している。この行動は、短期的な上昇への自信喪失、またはさらなる下落の可能性を耐え忍んで保有することへの抵抗を反映している可能性がある。
二大暗号資産間の現在の資金の流れの差異は、ビットコインが新たな資本を引きつけることに成功している一方で、イーサリアムへの熱意が冷え込んでいることを示している。
それでも、過去のパフォーマンスは、振り子が再び揺れ戻る可能性があることを示唆している。もしイーサリアムの価格が安定するか上昇すれば、ETFの資金の流れもそれに続くかもしれない。
｜翻訳・編集：山口晶子
｜画像：gopixa / Shutterstock.com
｜原文：Ether Enthusiasm Cools as ETFs Shed $505M in 4-Day Slide
