- テザー社のパオロ・アルドイノCEOは、同社が金購入のために保有するビットコインを売却しているとの見方を否定した。
- サムソン・モウ氏は、テザー社がビットコインのトレジャリー企業トゥエンティ・ワン・キャピタルに約2万BTCを送金したと指摘した。
世界最大のステーブルコイン・テザー(USDT)を発行するテザー(Tether)社のパオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)CEOは、同社が金購入のために保有するビットコイン(BTC)を売却しているとの見方を否定した。
同CEOは7日のX(旧Twitter)への投稿で、「いかなるビットコインも売却していない」と述べた。
同社の準備金に関する第2四半期の監査証明データで第1四半期の9万2650BTCから8万3274BTCへの減少がみられるとのユーチューバーのクライブ・トンプソン(Clive Thompson)氏からの指摘に応えた形だ。
ビットコイン技術企業JAN3のサムソン・モウ(Samson Mow)CEOは、トンプソン氏の投稿に反応し、テザー社が過半数株主となっているビットコインのトレジャリー(財務)会社トゥエンティ・ワン・キャピタル(Twenty One Capital)に対してテザー社が約2万BTCを送金したと指摘した。
アルドイノCEOはモウCEOの投稿に反応し、「その通りだ。サムソン氏が後述するように、(テザー社は)保有資産の一部をトゥエンティ・ワンに拠出した」と述べた。
アルドイノCEOはさらに、「世界がますます暗くなる中、テザー社は利益の一部をビットコイン、金、土地といった安全資産に投資し続ける」と表明した。
テザー社はすでに87億ドル(約1兆2615億円、1ドル145円換算)相当の金の延べ棒を保有しており、貴金属の採掘に投資する計画があると報じられている。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Nikhilesh De/CoinDesk
|原文:Tether CEO Dismisses Suggestions Company Sold Bitcoin to Buy Gold


