米国で永久先物に似た暗号資産先物が開始へ──Cboeは11月を見込む
  • Cboeは、ビットコインとイーサリアムの「継続先物」の開始を予定している。
  • 規制当局の承認が得られれば、11月10日に開始される見込みだ。
  • こうした先物は、オフショア取引所の永久先物契約を模倣しているが、満期が10年間となる長期の現金決済型商品として設計されている。

シカゴ・オプション取引所で知られるデリバティブ取引所のCboeは、規制当局の承認が得られれば、11月10日にビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の「継続先物(Continuous futures)」を導入する予定だと発表した。

毎月または四半期ごとに満期を迎える従来の先物契約とは異なり、このCboeの新たな契約形態は最長10年間有効となる。この期間の長さにより、トレーダーはポジションを継続的に新たな契約にロールオーバーするというコストと時間がかかるプロセスの必要性を軽減できる。それに代わり、この先物契約は透明性の高い資金調達レートの仕組みを通じて、現物価格に対して毎日調整される。

実務上、ビットコインに対する長期的なエクスポージャーを維持したいトレーダーは、継続先物契約を購入してリバランスせずに何年も保有することが可能になるということだ。同時に、この契約は現金決済型であるため、ビットコインやイーサリアムが実際に売買されることはない。決済はドル建てで行われ、支払いは暗号資産(仮想通貨)の現物価格に連動する。

Cboeのデリバティブ部門責任者キャサリン・クレイ(Catherine Clay)氏は、「永久式の先物は、オフショア市場で広く普及している」と指摘。「継続先物は、機関市場参加者や既存のCFE(Cboe先物取引所)の顧客だけでなく、暗号資産デリバティブ取引へのアクセスを求める個人投資家という拡大中の層にとっても魅力があると考えている」と述べた。

Cboeによれば、同社の先物取引は商品先物取引委員会(CFTC)が監督するデリバティブ清算機関であるCboeクリア・アメリカ(Cboe Clear U.S.)を通じて清算される。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:‘Perpetual-Style’ Crypto Futures Coming to U.S. as Cboe Eyes November Launch

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