ビットコインマイナー株、全面的に急騰──マイクロソフトの174億ドルのAI投資を受けて
  • ネビウス・グループがマイクロソフトにGPUを供給する174億ドル(約2兆5750億円、1ドル148円換算)の契約が、暗号資産マイニング株を全面的に押し上げた。
  • ビットファームズが22%の上昇で牽引し、アイレン、サイファー・マイニング、ハット8は10%台半ばの上昇を記録。
  • ビットコイン自体は9日序盤の上昇を維持できず、下落して終了した。

ネビウス・グループ(Nebius Group)がマイクロソフト(Microsoft)に174億ドル(約2兆5750億円)相当のグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)を供給する5年契約を発表したことを受け、暗号資産(仮想通貨)マイニング株が急騰した。

マイクロソフトの人工知能(AI)インフラ強化を目的としたこの契約は、大規模な計算能力を持つ企業、特にビットコインマイナーに対する投資家の熱意を刺激した。

ビットコイン(BTC)自体が9日序盤の上昇を諦め、過去24時間で約1%下落して11万1100ドルとなったにもかかわらず、マイニング株の上昇は起こった。この対比は、投資家の関心がビットコインの価格動向だけでなく、AIブームにおけるマイニングインフラの役割にますます向けられていることを浮き彫りにした。

ビットファームズ(Bitfarms)が22%の上昇で牽引し、サイファー・マイニング(Cipher Mining)は20%上昇。アイレン(IREN)、ハット8(Hut 8)、ライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)、テラウルフ(TeraWulf)は10%台半ばの上昇となった。

興味深いことに、このセクターで最もパフォーマンスが低かったのはマラ・ホールディングス(MARA Holdings)で、同社はここ数カ月、ハイパフォーマンスコンピューティング企業というよりは、ビットコイントレジャリー企業として自らを位置付けている。同社株は9日にわずか4%上昇した。

この大幅な動きは、業界の変わりゆく現実を反映している。長年、マイニングの収益性は、ビットコインのブロック報酬が半減する、4年ごとの半減期によって大きく左右されてきた。この周期性はもはや支配的ではなく、企業は急騰する電力コスト、絶え間ないハードウェア生産、激化する競争にさらされている。ビットメイン(Bitmain)のようなハードウェアメーカーは拡大を続け、すでに過密状態の市場にさらなる圧力をかけている。

同時に、AIはビジネスモデルを再編している。大規模なエネルギーフットプリントと高度なコンピューティングインフラを備えたマイナーは、ハイパースケーラーへの容量のリースや、データセンターサービスへの転換を検討している。ネビウスとマイクロソフトの契約は、GPUへのアクセスがいかに価値あるものになっているか、そして市場がスケーラブルなインフラを持つマイナーに報いる理由を浮き彫りにした。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Shane McLendon/Unsplash
|原文:Bitcoin Miners Surge Following Microsoft’s $17.4B AI Bet

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