- 過去24時間でビットコインとゴールド(金)は動きが分かれた。ゴールドは4000ドル超えの史上最高値を更新した。
- ビットコインの価格は2%以上下落し、ドル指数は上昇した。
- ドル指数は8月上旬以来の高値を記録している。
ビットコイン(BTC)とゴールド(金)は過去24時間で乖離しており、BTCはドル指数(DXY)の上昇による圧力を受けている可能性が高い。
CoinDeskのデータによると、時価総額でトップの暗号資産(仮想通貨)であるBTCは、今週初めに12万6000ドル超の主要抵抗線を突破できず、2.4%下落して12万1500ドル付近となった。Coindesk 20指数(CD20)は4%以上下落し、4186ポイントとなった。
この下落は、法定通貨バスケットに対する米ドルの為替レートを示すドル指数が8月5日以来の高値となる98.90まで上昇したことと重なった。
DXYの上昇は通常、BTCやゴールドなどの米ドル建て資産の重しとなる。BTCの価格チャートは、11万8000ドル付近へのさらなる下落を示唆している。
今週初め、アメリカのBTC現物ETF(上場投資信託)が前週に30億ドル(約4500億円、1ドル=150円換算)以上を集めたことで、BTCは12万6000ドルを超える過去最高値を記録した。
ゴールド、ETFへの流入で上昇
ビットコインの上昇が停滞する中、ゴールドは減速の兆しを見せていない。オンス当たり価格が史上初めて4000ドルを突破したのだ。
INGによれば、この上昇はゴールド連動型ETFへの資金流入急増が触媒となっている。
「投資家は金ETFを急速に買い増している。先週、ゴールドで裏付けされた上場投資信託は再び拡大し、保有総額は2022年9月以来の最高水準に達した。現在の総額は2020年のピークにはまだ及ばないため、さらに買い増しの余地がある。流入がさらに増えれば、ゴールドはさらに高騰する可能性がある」とINGのアナリストは述べている。
中央銀行が米ドル以外の資産に分散投資するためにゴールドを購入したことを受け、その価格は2年間で2倍に上昇した。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の積極的な通商政策、中東およびウクライナでの紛争も、この強気の勢いに拍車をかけた。
パックスゴールド(PAXG)などのゴールドで裏付けされたトークンも4000ドルを上回った。すべてのゴールドトークンの時価総額は30億ドル以上に上昇した。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Gold Skyrockets Past $4K, Bitcoin Looks South as Dollar Index Hits 2-Month


