- ビットマイン・テクノロジーズは、イーサリアム価格の下落を活用して20万2037ETHを購入したと、トーマス・リー会長が述べた。
- 同社は現在300万ETH超を保有しており、これは総供給量の2.5%に相当する。
- 暗号資産市場のフラッシュクラッシュ後、同社は取引所から大量のETHを引き出したことをブロックチェーンデータが示している。
世界最大のイーサリアム(ETH)トレジャリー企業であるビットマイン・テクノロジーズ(BitMine Technologies)は、先週の暗号資産(仮想通貨)価格の下落時に買い増しを実施し、現在の価格で8億2800万ドル(約1266億8400万円、1ドル153円換算)相当の20万2037ETHを追加したと13日に報告した。
「ここ数日の暗号資産の清算がイーサリアム価格の下落を引き起こし、ビットマインはこれを活用した」と同社のトーマス・リー(Thomas Lee)会長は声明で述べた。
「ボラティリティはレバレッジ解消を引き起こし、資産がファンダメンタルズに対して大幅に割安、つまり我々が言うところの『将来に対して大幅に割安』で取引される可能性がある。これはトレーダーを犠牲にして投資家に優位性をもたらす」とリー氏は付け加えた。
今回の購入により、同社のイーサリアム保有量は300万ETHを超え、イーサリアム供給量の2.5%に達し、市場全体のイーサリアムの5%を取得するという同社の目標の半分まで到達した。
10日の暗号資産のフラッシュクラッシュ後、ビットマインのものと「おそらく」思われる新規作成されたアドレスが、取引所のクラーケン(Kraken)とプライムブローカーのファルコンX(FalconX)から、当時の価値で4億8000万ドル(約734億4000万円)相当の12万8718ETH超を引き出したと、ブロックチェーン調査企業のルックオンチェーン(Lookonchain)が11日に指摘。それ以前にも、ルックオンチェーンは別の4万3843ETH相当の引き出しがビットマインのものである可能性があると考えていた。
これらのアドレスは、アーカム・インテリジェンス(Arkham Intelligence)などのブロックチェーン情報プラットフォームではビットマインのものとして注釈されていないが、トークンの量は同社の最新の保有量とほぼ一致している。
トランプ大統領が、中国によるレアアース輸出規制強化への対応として、中国製品に対して100%の追加関税を課すと発表したことで米中間の貿易摩擦が激化する中、イーサリアムは9日の4500ドルから10日の終盤には3500ドルまで急落。イーサリアムは13日時点で4100ドルまで反発した。
ビットマイン株は10日の取引を11%安の52.47ドルで終えた後、プレマーケット取引で4.3%上昇した。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:トーマス・リー会長(CoinDesk)
|原文:Tom Lee’s BitMine Bought the Dip, Adding Over 200K ETH to Ethereum Treasury


