- ハッキング被害に遭ったビットコインマイニングプール「LuBian」に関連するウォレットが、3年間の沈黙の後、9757BTC(約11億ドル相当)を移動させた。
- ビットコインは2つの新規アドレスへ送金され、この移動が換金目的か、セキュリティ対策かは不明だ。
- 報道によると、アメリカ政府はLuBianから盗まれた12万7271BTC(約144億ドル相当)の没収を求めている。
2020年12月にハッキング被害に遭った大手ビットコイン(BTC)マイニングプール「LuBian」に関連するウォレットが10月15日にビットコンを移動し、3年間の沈黙に終止符を打った。
分析会社のPeckshieldとLookonchainによると、「39DUz」と名付けられたウォレットは、9757BTC(約11億ドル、約1650億円:1ドル=150円換算)をそれぞれ「34kn9z…s9tef」と「bc1q4c…77s0」という2つの新しいアドレスに移動させたという。
新しいアドレスへの移動が、コインを売却しようとする試みなのか、それともセキュリティ上または運用上の理由から新しいウォレットに移転しようとする試みなのかは依然として不明だ。
このコインの移動は、アメリカ政府がLuBianから盗まれた12万7271BTC(約144億ドル、約2兆1600億円)の没収を検討しているという報道を受けてのものだ。
アメリカ司法省(DOJ)は10月14日、カンボジア全土に展開するプリンス・グループ(Prince Group)の強制労働詐欺施設から150億ドル(約2兆2500億円)相当のビットコインを押収したと発表した。フォレンジック会社のEllipticによると、これらのビットコインは2020年にルビアンから「盗まれた」ものだという。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:LuBian Wallet Moves Over $1B in BTC After 3 Years of Inactivity: On-Chain Data


