- ブラックロックのビットコインETPが、ロンドン証券取引所でIB1Tのティッカーシンボルで取引を開始した。
- このETPはすでにヨーロッパの複数の取引所に上場されており、イギリスでは規制当局が特定のビットコインベースの上場投資商品に対する禁止措置を解除した後に参入した。
- ブラックロックは、純資産額855億ドルを誇る主力のビットコイン現物ETF、iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)をはじめ、暗号資産関連商品で成功を収めている。
ブラックロック(BlackRock)のビットコインETP(上場取引型金融商品)が10月20日にロンドン証券取引所で取引を開始した。イギリスの金融行動監視機構(FCA)が特定のビットコインETPに対する禁止措置を解除した後、ブラックロックが初めて導入した商品だ。
ロンドン証券取引所でIB1Tのティッカーシンボルで取引される「iシェアーズ・ビットコインETP(iShares Bitcoin ETP)」は、個人投資家が暗号資産を直接保有することなく、規制された市場を通じてエクスポージャーを得ることを可能にする。
ブラックロックの製品ページによれば、この商品はすでにヨーロッパの他の地域で提供されていて、3月下旬にフランクフルトのクセトラ(Xetra)とパリとアムステルダムのユーロネクスト(Euronext)に上場されている。
スイスを拠点とする21シェアーズ(21Shares)も、主力暗号資産ETN(上場投資証券)4商品をイギリスの個人投資家向けに上場した。これには、ビットコインと イーサリアムのステーキング商品(ABTCとAETH)に加え、運用管理手数料が0.10%に設定されている、より低コストな「Core(コア)」シリーズであるCBTCおよびETHCの2本が含まれている。
21シェアーズのラッセル・バーロウ(Russel Barlow)CEOはメールで送付されたプレスリリースで「本日の上場はイギリス市場と、長年、規制対象の暗号資産商品から締め出されてきた一般投資家にとって画期的な一歩だ」と述べた。禁止措置の終了は「ヨーロッパとの競争条件の平等化が始まったことを意味する」と続けた。
世界で13兆ドル(約1950兆円、1ドル=150円換算)超の資産を運用するブラックロックは、暗号資産関連商品でも急成長を遂げている。同社の主力ビットコイン現物ETF(上場投資信託)「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(iShares Bitcoin Trust:IBIT)」は、SoSoValueのデータによると純資産855億ドル(約128兆2500億円)を保有している。ビットコイン現物ETFとしては最大規模であり、純資産219億ドル(約3兆2850億円)のフィデリティ(Fidelity)のFBTCが続く。
IB1Tはロンドン証券取引所での取引開始1時間で1000株の取引を記録した。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:BlackRock/Modified by CoinDesk
|原文:BlackRock UK Bitcoin ETP Starts Trading in London After FCA Eases Crypto Ban


