ウィズダムツリー、ビットコインとイーサリアムのETPをロンドン証券取引所に上場
  • このETPはプロの投資家のみが利用でき、0.35%の手数料がかかる。
  • イギリスの金融行動監視機構は最近、2020年に禁止したこのような商品に対する姿勢を緩和した。

資産運用会社のウィズダムツリー(WisdomTree)は、ロンドン証券取引所(LSE)に暗号資産ETP(上場取引型金融商品)を上場することについて金融行動監視機構(FCA)から承認を得た。

5月22日の発表によると、ウィズダムツリーのPhysical BitcoinとPhysical EthereumのETPは5月28日に取引が開始される予定で、プロの投資家のみが利用できる。手数料は0.35%。

ニューヨークを拠点とする同社は、全世界で1110億ドル(約17兆2000億円、1ドル=155円換算)以上の運用資産を有し、同社のウィズダムツリー・ビットコイン・ファンド(BTCW)は、1月にアメリカでビットコインスポット上場投資信託(ETF)としての運用が承認された。同社は2019年からヨーロッパの取引所で暗号資産商品を提供している。

FCAは3月、プロ投資家向けにETPの上場を求める金融機関からの要請に異議を唱えない方針を示した。LSEは第2四半期にビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の商品の申請を受け付けることを認めていた。

FCAは2020年1月にETPを含む暗号資産デリバティブ商品を禁止した。しかし、こうした商品は数年前からヨーロッパで広く販売されており、アメリカのスポットETFの上場承認を受けて、規制当局はスタンスを調整した。個人投資家向けには禁止を維持する。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:spatuletail/Shutterstock
|原文:WisdomTree Gets Green Light to List Bitcoin, Ether ETPs on London Stock Exchange