3メガバンク共同ステーブルコインの始動が正式に発表された。
先日、一部報道で伝えられ、今朝、金融庁が「「FinTech実証実験ハブ・決済高度化プロジェクト(PIP)」支援決定案件について」という発表の中で明らかにした “3メガバンクが共同で発行” するステーブルコインについて、正式なプレスリリースが発表された。
詳細は追って伝えるとして、まずは取り組みのポイントを紹介する。
●みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行(銀行コード順)の3メガバンクが共同で「単一のブランド」で取り組むステーブルコイン
●3メガバンクを「共同の信託委託者」とし、三菱UFJ信託銀行を「単一の信託受託者」とする信託型ステーブルコイン
●外国電子決済手段(いわゆる外国発行ステーブルコイン、現状ではUSDC)や第二種資金移動型電子決済手段(現状ではJPYC)と異なり、移転上限(=100万円の壁)はない
●インフラ/技術支援はProgmat(プログマ)が担当
●まずは三菱商事のグローバル決済に活用
●金融庁が新たに設置した「決済高度化プロジェクト(PIP)」の初の支援案件として採択
3メガ共同ステーブルコインの目的は、「バラバラの銘柄の乱立、規格の不統一による普及の妨げ」を未然に防ぐことにあるという。
銀行コンソーシアムによる「共同ステーブルコイン」は、米国のJPモルガンや欧州のINGなども進めており、USDT、USDCなどノンバンク事業者が発行するステーブルコインに対する銀行側の取り組みのひとつの潮流となっている。今回の取り組みは、そうしたグローバルな動きの中でも、日本が先行しつつあることを示している。
|文:増田隆幸
※編集部より:一部文章を削除して、更新しました。7日16:38, 17:02


