- ストラテジーは、1株あたり80ユーロで10%シリーズA永久ストリーム優先株775万株を売却し、6億2000万ユーロ（7億1500万ドル）を調達し、決済は11月13日を予定している。
- ストリーム（ティッカー：STRE）と名付けられたこの最新の優先株シリーズは、同社の資金調達活動における海外展開を示すもの。
- 同社の普通株は急落を続けており、7日序盤には、ビットコインが10万ドル付近まで下落する中でさらに5%下落。
マイケル・セイラー（Michael Saylor）氏率いるストラテジー（Strategy）は、さらなるビットコイン（BTC）取得を目指し、新たな資金調達市場を開拓するため、正式に大西洋を越えて欧州に拡大した。
ビットコインを保有する上場企業としては世界最大手であるストラテジーは、10%シリーズA永久ストリーム優先株（ティッカー：STRE）775万株の新規株式公開価格を1株あたり80ユーロに設定した。
7日のプレスリリースによると、11月13日に完了予定のこの売却により、総額約6億2000万ユーロ（7億1500万ドル、約1103億6000万円：1ユーロ178円換算）の収入を得られる見込みで、同社はこの資金を主にビットコインの追加購入に充てる予定だ。
STREは額面100ユーロに対して年率10%の配当を四半期ごとに支払い、取締役会による宣言後、12月31日から開始される。未払いの配当には、当初11%の利息が発生し、支払いが行われるまで四半期ごとに1%ずつ上昇して最大18%となる。
ストラテジーはすでに64万1205BTCを保有しており、現在のビットコイン価格約10万ドルで換算すると、その価値は約641億ドル（約9兆8700億円、1ドル154円換算）に相当。ビットコイン価格の最近の下落に加え、投資家がストラテジーの普通株を同社の保有ビットコインの価値に対してどれだけ割高に評価しているかを示すプレミアムも急速に縮小している。
これにより、普通株の売却を通じて資金を調達する能力が制限されるため、同社がビットコインの蓄積を継続したい場合、優先株の発行が有力な手段となる。
ストラテジー株はプレマーケット取引でさらに5.3%下落し、わずか225ドルとなり、2025年の最高値からわずか4カ月足らずで約50%下落している。
｜翻訳・編集：廣瀬優香
｜画像：
｜原文：Strategy Adds Europe to Capital Raising Efforts, Securing $715M in Newest Preferred Offering
