- エモリー大学は第3四半期に、グレイスケール・ビットコイン・ミニ・トラストの保有量を2倍超に増やした。
- 同大学はブラックロックのiシェアーズ・ゴールド・トラストにも新規ポジションを追加した。
エモリー大学は第3四半期に、ビットコイン(BTC)への投資をさらに強化した。
ジョージア州に拠点を置くこの私立研究大学は、11月13日に提出された13F報告書によると、9月30日時点でグレイスケール・ビットコイン・ミニ・トラスト(BTC)を100万株超保有していたと報告した。この保有分の当時の価値は約520億ドル(約8兆600億円、1ドル155円換算)だったが、現在の価格では大幅に減少している。同大学は第2四半期末時点で、同ファンドを50万株弱保有していた。
同大学は2024年10月にグレイスケールのETFへの投資を初めて公表し、当時の評価額は1500万ドル(約23億2500万円)強だった。
ブラックロック(BlackRock)のビットコイン現物ETFにおけるエモリー大学の小規模な投資ポジションは、第3四半期の間変わらず、その価値は約29万ドル(約4495万円)だった。
この基金マネージャーのハードアセットへの関心は、ブラックロックのiシェアーズ・ゴールド・トラスト(IAU)への新たな投資にも反映されており、第3四半期末時点で同ファンドを約7900万ドル(約122億4500万円)相当保有していた。
同大学の基金は、暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)の株式保有量もわずかに増加させた。現在、約120万ドル(約1億8600万円)相当の4500株を保有しており、昨年保有していた4312株からわずかに増加している。
基金とは、一般的に大学や病院、宗教法人などの非営利組織を支援するために設立される長期投資ファンド。年金ファンドと同様に、基金は比較的保守的な戦略を好む傾向があるため、エモリー大学が規制されたETFを通じてビットコインへの関心を高めていることは注目に値する変化だ。
エモリー大学がビットコインETFをより幅広く受け入れるようになったことは、機関投資家の間でゆっくりではあるが着実に進んでいる雪解けの一部として見なせる。ポートフォリオ全体では依然として小さな割合だが、同大学のビットコインへの配分の規模とペースは、特にETFのような馴染みのある形で保有されている場合、この資産に対する安心感が高まっていることを示唆している。
|翻訳・編集:廣瀬優香
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|原文:Emory University Doubles Down on Bitcoin With $52M Grayscale BTC ETF Stake


