グレイスケール、手数料最安0.15%の新しいビットコインETFを計画
  • グレイスケール(Grayscale)の新しいビットコインETF「Bitcoin Mini Trust」の手数料を0.15%に設定する。
  • 同社は、現行の「Grayscale Bitcoin Trust」の資産の10%を「Bitcoin Mini Trust」に拠出すると述べた。

グレイスケール(Grayscale)が提供するビットコインETFは現在、手数料が最も高く、資金流出が続いたが、最新の申請書によると、スピンオフ版が計画されており、手数料は現行のビットコインETFの中で最も低い0.15%になるという。

同社の現行のビットコインETF「Grayscale Bitcoin Trust(GBTC)」の手数料は1.5%。新たに「Bitcoin Mini Trust(BTC)」を導入した際には、GBTCの資産の10%を拠出するとしている。BTCは、GBTCの保有者に自動的に発行・配布される。

Bitcoin Mini Trustの狙いは、競合のビットコインETFに対して、より競争力の高い選択肢をGBTC保有者に提供すること。現在、最も手数料の低いビットコインETFは、Franklin Bitcoin ETF(EZBC)で手数料率は0.19%。

グレイスケールの新しいETFは、既存のGBTC保有者に向けた非課税優遇措置にもなり、保有者は新しいETFへの自動乗り換えに対してキャピタルゲイン税を支払う必要はない。手数料が低い競合ETFに乗り換えた場合、数千%の利益を上げたGBTCの初期保有者の一部は、大きな課税に直面する可能性がある。

グレイスケールのGBTCは約10年前に登場し、当初は私募で販売され、2015年中頃から店頭取引が始まった。現在、ビットコインETFは11本が上場されており、資金獲得競争が続いている。GBTCの運用資産残高は約196億ドル(2兆9400億円、1ドル150円換算)、最大の競合であるブラックロック(BlackRock)のビットコインETF「IBIT」の175億ドルをわずかに上回っている。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:グレイスケールの広告(Grayscale)
|原文:Grayscale’s Planned Mini Bitcoin ETF Will Have a 0.15% Fee, the Lowest Among Spot Bitcoin ETFs