- ビットコインは本記事執筆時点で2025年の実現価格である10万3227ドルを下回っており、これは2025年の購入者の平均損失が13%であることを意味する。
- 現在の調整はパーセンテージで見ると4月の下落と同等だが、期間はこれまででまだ半分しか経過していない。
- グラスノードのデータによると、当時の実現価格は7万ドルであり、現物価格はそれを一度も下回らなかった。
ビットコイン(BTC)は10月の史上最高値である12万6250ドル(約1894万円、1ドル150円換算)から30%下落した水準にあり、11月には17%下落した。11月も2025年で最悪レベルの月となり、月間パフォーマンスとしては2022年6月以来の最低水準だ。
18日序盤に9万ドルを下回ったビットコインは、現在調整局面の43日目で、価格が10万9000ドルから7万6000ドルに下落した2025年4月の調整局面と同程度のドローダウンとなっている。しかし、4月の調整局面は80日間続いており、今回の約2倍の長さだ。
この売りの結果、ビットコインは2025年の実現価格である10万3227ドルを下回り、2025年の購入者は平均で13%の損失を被っている。実現価格とは、コイン取得時の平均コストであり、このブレイクアウトは2025年の購入者が平均して損失を被っていることを示す。
同様の動きは、今年起きた関税騒動の際にビットコインが7万6000ドルまで下落した時にも見られた。グラスノード(Glassnode)のデータによると、当時の実現価格は7万ドルであり、現物価格がそれを下回ることは一度もなかった。
グラスノードのデータによると、ビットコインは歴史的に年間の実現価格を下回ることがよくあり、こうした時期は買いの好機となる傾向があった。2023年のサイクルが始まって以来、ビットコインは各年の実現価格をおおむねサポートとして捉えている。2023年3月のシリコンバレー銀行(Silicon Valley Bank)破綻時と2024年8月の円キャリートレード騒動では、短期間ながら実現価格を下回った。
|翻訳・編集:林理南
|画像:ビットコインの取引所の平均出金価格(グラスノード)
|原文:Bitcoin Correction Mirrors April Drop as 2025 Buyers Fall Into the Red


