ビットコイン、今月133億ドルのオプション満期に直面──価格はマックス・ペインを大きく下回る
  • ビットコインのマックス・ペインは10万2000ドルにある。契約のうちわずか26%がイン・ザ・マネー状態で、最大の弱気グループは8万ドルの権利行使価格に集中している。
  • コールの未決済建玉は9万2692BTC、プットは6万1086BTC。プット・コール比率は0.66、想定元本は133億ドルとなっている。

ビットコイン(BTC)は、今週金曜日に今月のオプション満期を迎える。価格には急激な調整が発生しており、35%の下落となる8万1000ドルまで下落した後に8万7000ドルまで回復した。この調整により、オプション市場が再び焦点となっており、特にポジション取りがより守りの姿勢に転換した。

デリビット(Deribit)のデータによると、満期を迎えるビットコインの未決済建玉は合計15万3778BTCで、内訳はコールが9万2692BTC、プットが6万1086BTCとなっている。想定元本合計は約133億ドル(約2兆円、1ドル155円換算)で、プット・コール比率は0.66だ。これは、コールが依然としてプットを上回っているものの、下落リスクへの備えが強化されていることを示している。

コールオプションは、設定された行使価格でビットコインを購入する権利を与えるもので、強気の賭けを反映する。一方、プットオプションは売却する権利を与えるもので、下落に対する保険として機能することが多い。

マックス・ペイン(最も多くのオプション契約で損失が出る水準)は10万2000ドル(約1581万円)に位置し、本記事執筆時点の現物価格を17%上回った水準にある。デリビットのデータによると、本記事執筆時点で34億ドル(約5270億円)の契約がイン・ザ・マネー(権利を行使すると利益が出る状態)であり、これは総エクスポージャーの約26%に相当する。一方、100億ドル(約1兆5500億円)の契約はアウト・オブ・ザ・マネー(権利を行使すると損失が発生する状態)であり、約74%に相当する。これは、トレーダーらが現在のレンジを超えた動きに対していかに多くのポジションを取っているかを浮き彫りにしている。

建玉は8万ドルの権利行使価格に集中しており、最大の弱気グループとなっている。コールオプションはより高い権利行使価格、特に12万ドルを超える水準で積み上がっているが、現物価格がそうした水準を大きく下回っているため、行使にはほど遠い状況だ。

センチメントは依然として脆弱で、強い不安感に包まれている。大規模なアウト・オブ・ザ・マネーのポジションが主流となる中、ビットコインは28日金曜日までボラティリティが高い状態が続く可能性がある。マーケットメーカーが主要な権利行使価格付近でヘッジフローを調整するためだ。

|翻訳・編集:林理南
|画像:行使価格別の未決済建玉(デリビット)
|原文:Bitcoin Faces $13.3B Monthly Options Expiry as BTC Trades Well Below Max Pain

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