ロビンフッド、元FTX傘下プラットフォーム「LedgerX」買収で予測市場に本格参入
  • ロビンフッド(Robinhood)は、デリバティブ取引所レジャーX(LedgerX)の株式90%を取得する契約でSIGと提携したことを受け、株価が8%上昇した。
  • バーンスタイン(Bernstein)は、ロビンフッドが予測市場の手数料プールでのシェア拡大に向け、自社の規模を活用していると指摘した。
  • バーンスタインは、コインベース(Coinbase)が12月に独自プラットフォームを立ち上げて、ロビンフッドに追随する見通しを示した。

ロビンフッドは、ジェフ・ヤス(Jeff Yass)率いるサスケハナ・インターナショナル・グループ( Susquehanna International Group:SIG)と連携し、急成長中の予測市場事業での存在感を高めるため、MIAXデリバティブ取引所(MIAX Derivatives Exchange)の90%買収に合意した。

ロビンフッド株は11月26日、このニュースを受けて8.3%上昇した。

MIAXは、CFTC(米商品先物取引委員会)規制下のデリバティブ取引所レジャーXを運営している。MIAXは2023年、破綻した暗号資産取引所FTXからレジャーXを5000万ドルで買収した。MIAXは、レジャーXの10%株主として残留する。

MIAXのトーマス・ギャラガー(Thomas Gallagher )CEOはプレスリリースで、「本日発表した取引により、MIAXは成長著しい予測市場へ迅速に参入できる」と述べた。

セルサイドの分析

ウォール街の証券会社バーンスタインは、ロビンフッドがサスケハナとの合弁事業を通じて予測市場に直接参入する決定は、この事業がロビンフッドの成長にとっていかに中核的かを示していると指摘した。

ロビンフッドは現在、提携している予測市場カルシ(Kalshi)の取引量の半分以上を牽引しており、100万人以上のユーザーによる90億件の契約取引を背景に、予測市場から年間3億ドル(約470億円、1ドル=156円換算)超の継続的収益を上げていると、ガウタム・チュガニ(Gautam Chhugani)氏率いるバーンスタインのアナリストチームは26日発表のレポートで指摘した。

アナリストらは、ロビンフッドが自社流動性を追加することで、商品ラインナップの拡充、取引量の増加、手数料率の向上を図りつつ、自社商品と並行してカルシの契約も流通させられると主張した。

バーンスタインはまた、アウトパフォーム評価のコインベースが12月17日のイベントで予測市場商品を発表すると予想しているが、同取引所が主に流通業者として機能するか、ホワイトラベルパートナーを通じて流動性を構築するかは依然不明だとしている。

アナリストらは、ポリマーケット(Polymarket)が中間市場立ち上げに向けたCFTC認可を新たに取得したことで業界構造がさらに揺さぶられ、予測市場分野で国際的リーダーであるポリマーケットが、米国パートナーシップへ積極的に進出する道が開けると指摘した。

予測市場は、流動性提供者と流通業者の二層構造へ進化しており、カルシやポリマーケットのようなプラットフォームは、ブローカーや暗号資産取引所、さらにはソラナ(Solana)のようなブロックチェーンエコシステムを通じた大規模な個人顧客層へのアクセスが必要だと、報告書は述べた。

バーンスタインは、ロビンフッドの1400万人のアクティブトレーダーが他社に類を見ない顧客層との適合性を提供し、収益を拡大する力をもたらすと主張した。

バーンスタインは、ロビンフッド株に対する「アウトパフォーム」評価と160ドルの目標株価を維持した。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Robinhood(CoinDeskが加工)
|原文:Robinhood Makes Prediction Market Push With Purchase of Former FTX Platform LedgerX

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