暗号資産(仮想通貨)の自動損益計算サービス「クリプタクト」を運営するpafinは12月1日、同社が手掛ける「仮想通貨の税金シミュレーションツール」を活用したキャンペーンを開始したと発表した。
昨年リリースされた同ツールは、暗号資産取引で得た所得に対して発生する税額を無料でシミュレーションできるもので、暗号資産の利益を含めたふるさと納税の上限額も確認できる点が特徴だ。最短1分で試算でき、給与所得など他の所得と合算した場合の税負担の把握にも対応している。
同社によると、今回のキャンペーンはツールの利用促進を目的としたものだが、背景には暗号資産取引による実際の税負担を見積もることが難しいという課題があるという。
一般的なふるさと納税の上限額を確認できるシミュレーションツールとは異なり、雑所得ではなく「暗号資産の利益」を直接入力できる設計とし、よりクリプト投資家に特化したユーザーインターフェース(UI)を採用していると担当者は説明する。

クリプタクトとの連携によって取引データから実現損益を効率的に算定し、正確な納税額を把握できる点を強みとしている。複数の取引所を利用する投資家や取引量の多いユーザーにとって複雑化しがちな税務処理を簡便化し、申告前に税額を把握したい需要に応える狙いだ。
キャンペーンは12月31日までで、同ツールでシミュレーションを完了したユーザーに、クリプタクトの新規購入やアップグレードに使える割引クーポンを付与する。
暗号資産の利益は総合課税の対象となり、給与所得や家族構成、各種所得控除の状況によって税額が変動する。国内でも暗号資産取引が広がる中、税額の把握は多くの投資家にとって難題となっており、同社は過少申告や申告漏れのリスクを抑え、確定申告に向けた準備をサポートする方針だ。
|文:橋本祐樹
|画像:リリースより


