- ストラテジー株は12月2日にさらに約7%上昇し、1日のパニック的な安値から約18%上昇した。
- ジェイソン・カラカニス氏、ピーター・シフ氏、フィナンシャル・タイムズは、過去24時間でストラテジーに対する敵意の波を主導し、市場の底値付近で見られることが多いセンチメントの崩壊を示唆した。
- ビットコインも1日に8万4000ドルを割り込んだ後、9万ドルの水準を回復した。
ストラテジー(Strategy)は、テクニカルシグナルや具体的なファンダメンタルズの変化ではなく、同社株に向けられた怒り、嘲笑、ウイニングランの量が典型的なキャピチュレーション(投げ売り)水準に達したため、取引可能な底値に近づいている可能性がある。
11月30日夜から12月1日朝にかけてビットコイン(BTC)とストラテジー株が急落したことを受け、過去24時間で批判の声が異常に高まった。エンジェル投資家でポッドキャスト『All In』のホスト、ジェイソン・カラカニス(Jason Calacanis)氏は2日夜にXでフォロワーに対し、ストラテジーを売却してビットコインを直接購入するよう呼びかけ、「こうなると言っただろう」と付け加え、ストラテジーは「驚くべきピラミッドスキームだ」と続けた。
暗号資産(仮想通貨)への軽蔑的な態度で知られるピーター・シフ(Peter Schiff)氏は、2日に複数のメッセージを投稿し、ストラテジー株は崩壊していると非難し、マイケル・セイラー(Michael Saylor)氏をウォール街最大の詐欺師と呼んだ。
フィナンシャル・タイムズ(FT)も2日午前にこの動きに加わり、ストラテジーの苦境についてウイニングランを行った。「かつては大胆で輝かしく見えたものが、今では不安定で混沌としているように見える」とFTのクレイグ・コーベン(Craig Coben)氏は書いている。「特に株価が、本来追随して増幅させるべき資産に大きく後れを取っている中、レトリックと実績の乖離は無視できなくなっている」。
ストラテジー株が2024年後半に記録した史上最高値から70%超下落したことで、言うまでもなく、同社の批判者たちは2025年の大きな勝者となるだろう。だが、永遠に正しい者などおらず、長年の批判者が声高に批判するようになり、その口調が批判から傲慢へと変化する時が来る。それは、底値が形成される、あるいは近づいていることに一致するセンチメント状態を反映していることが多い。
実際、批判者たちがウイニングランを行う中、ストラテジー株は1日午前に155ドル付近で静かに底を打ったものの、170ドル超で取引を終えた。株価は2日にさらに上昇し、現在180ドルを超えて取引されており、週間ベースでもプラスとなっている。
この動きはビットコインの小幅な反発と同時に起こり、ビットコインは1日早朝に8万4000ドルを下回る安値を付けたが、米国取引時間2日午前に9万ドルを回復した。
これがストラテジー株の決定的な底値となるかどうかは不透明だが、この投げ売りの水準はますます無視できなくなっている。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:
|原文:Strategy Gains Nearly 20% From Monday Low as Bear Gloating Suggests at Least Temporary Bottom


