- ブラックロックのビットコイン現物ETF、IBITに連動するオプションの建玉が770万以上となり、アメリカ市場で9番目に大きなオプションとなりました。
- IBITオプションはゴールド(金)ETFや主要ハイテク株のオプションを上回り、マクロ資産としてのビットコインの魅力が高まっていることを浮き彫りにしている。
- ビットコイン価格は下落しているものの、IBITオプションは、今年50%上昇したSPDRゴールド・シェアーズETFのオプションよりも活発に取引されている。
暗号資産(仮想通貨)関連のオプション取引がアメリカ市場で急拡大している。ブラックロック(BlackRock)のビットコイン(BTC)現物ETF(上場投資信託)のiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)に連動するオプションは、上場からわずか1年余りでトップ10にランクインした。
optioncharts.ioのデータによれば、12月2日の時点でIBITの建玉は合計771万4246件に達し、アメリカの上場株式・ETF・指数関連オプションの中で9番目の規模となった。株式関連オプションに限定すれば、第2位だ。
BloFin Researchは、IBITオプションの人気の高まりが、ビットコインがマクロ資産としての魅力を示していると指摘した。
「IBITオプションの建玉残高はアメリカ市場で9位に達した。デリビット(Deribit)の建玉を含めるとCBOEボラティリティ指数(VIX)やSPDR S&P500 ETF(SPY)オプションに匹敵し、最も人気のあるマクロ資産の一つとしての地位をさらに固めている」と同社はCoinDeskに語った。
IBITオプションは2024年11月にデビューし、ETF保有者への効果的なリスク管理と規制対象機関へのオプションアクセスを提供した。その後、トレーダーらはヘッジ、投機、カバードコールなどの利回り創出戦略にこれらを活用している。
オプションとは、購入者に将来の特定日に原資産を予め決められた価格で売買する権利を与えるデリバティブ契約だ。コールオプションは買う権利を、プットオプションは売る権利を付与する。
ゴールドETFオプションを上回る取引
IBITオプションはSPDRゴールドシェアETFオプションを上回る取引を示している。ゴールド(金)の価格が今年50%急騰し、ビットコインの0.1%下落を大きく上回るパフォーマンスを見せているにもかかわらずだ。
12月2日の時点で、SPDRゴールドシェアETFオプションの建玉は515万1654契約であり、IBITを大きく下回っている。
インテル(Intel)、アップル(Apple)、ネットフリックス(Netflix)、アマゾン(Amazon)、テスラ(Tesla)といったテクノロジー大手企業や新興市場、20年物米国債関連のETFオプションもIBITに遅れを取っている。
さらに言えば、ナスダック上場のIBITオプションの建玉数は、暗号資産オプションの先駆者であるデリビットにおけるビットコインオプションの建玉数を9月末時点で上回った。
一方、2日の時点でS&P500とエヌビディア(Nvidia)株のオプションは業界をリードし、それぞれ2000万枚を超える建玉数を記録している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:BlackRock’s Spot Bitcoin ETF Secures U.S. Top 10 Ranking With 7.7M Active Contracts


