イーサリアム、8%急騰──ステーキングETFとトークン化への期待でビットコインを上回る上昇率
  • イーサリアムは12月9日、暗号資産(仮想通貨)市場の上昇を牽引し、11月中旬以来の高値を更新。ビットコインの上昇率を上回った。
  • ETH/BTC比率は10月以来の高水準に達し、イーサリアムへの資金シフトを示唆している。
  • ブラックロック(BlackRock)のステーキングETF(上場投資信託)申請がイーサリアムのビットコインに対する相対的強さを後押ししたと、LMAXのジョエル・クルーガー(Joel Kruger)氏は指摘した。

イーサリアム(ETH)は12月9日、11月中旬以来の高値を更新して暗号資産市場を牽引し、ビットコイン(BTC)も9万4000ドルを突破した。

時価総額第2位の暗号資産であるイーサリアムは3400ドル目前まで上昇し、過去24時間では8.4%上昇した。この上昇率は、ビットコインの4.5%や市場全体の指標であるCoinDesk 20 Indexの6%を大きく上回った。

この上昇により、イーサリアムのビットコインに対する相対的パフォーマンスを示す指標であるETH/BTC比率は10月下旬以来の高水準に達し、ビットコインからイーサリアムへの資金シフトを示唆している。

LMAXの市場ストラテジスト、ジョエル・クルーガー氏は9日発表のレポートで、イーサリアムの急騰とビットコインに対する相対的強さは「規制環境への期待感の高まり」と、近い将来にステーキングがファンドに組み込まれる見通しを受けた「ETF関連資金流入への楽観論の再燃」に支えられていると指摘した。

資産運用大手ブラックロック(最も人気のあるイーサリアム現物ETFの発行元)は8日、ステーキングによる収益を投資家に提供する「iシェアーズ・イーサリアム・ステーキング・トラスト(iShares Ethereum Staking Trust)」を申請した。

クルーガー氏は、「この動きはイーサリアムに焦点を当てた資金流入への楽観論を再燃させ、収益を生み出す暗号資産商品がより広範な投資家層に届く可能性を示している」と指摘し、次のように続けた。

「規制のタイムラインは依然不透明だが、このニュースはイーサリアムのビットコインに対する相対的な安定性をさらに後押しした」。

イーサリアムはまた、現実資産トークン化への道を開く規制上の取り組みからも恩恵を受ける可能性がある。この急成長する分野は、債券、ファンド、不動産などの金融商品をイーサリアムのようなスマートコントラクトプラットフォームに移行させることに焦点を当てている。

米証券取引委員会(SEC)のポール・アトキンス委員長は、トークン化を資本市場における重要な革新と位置付け、先週フォックス・ビジネス(Fox Business)とのインタビューでは、「決済リスクや取引ギャップを削減し、金融システムを変える可能性を秘めている」と述べた。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:12月9日のイーサリアムの値動き(CoinDesk)
|原文:Ether Surges 8%, Outpacing Bitcoin Gains Amid Staking ETF, Tokenization Optimism

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