ビットコインは「デジタル版ラブブ」──Vanguard、暗号資産ETF取引解禁も否定的な姿勢変わらず
  • バンガードのジョン・アメリクス氏はビットコインを「デジタル版ラブブ」と表現し、長期投資というよりは投機的な資産として見なしている。
  • 暗号資産セクターに対するバンガードの核となる見解は変わっておらず、この資産クラスを極めて投機的であると見ていると、同氏は強調した。
  • バンガードは独自の暗号資産ETFをローンチする予定はないが、顧客に売買に関する助言を行わず、規制された暗号資産投資商品へのアクセスを提供している。

Vanguard(バンガード)の定量株式部門グローバル責任者、John Ameriks(ジョン・アメリクス)氏は、ビットコイン(BTC)は長期的な富を築くための資産というよりは、依然として投機的な収集品に似ていると述べ、人気の収集品となったぬいぐるみであるラブブに例えて「デジタル版ラブブ」と表現した。

アメリクス氏のこの発言は、11日にニューヨークで開催されたブルームバーグ主催のカンファレンス「ETFs in Depth」でなされたもので、同氏は、ビットコインにはバンガードが長期投資を評価する際に求める収益性、複利効果、キャッシュフローの特性が欠けていると述べた。

バンガードが自社プラットフォームで暗号資産(仮想通貨)ETF(上場投資信託)を取引できるようにし、5000万人の顧客がBlackRock(ブラックロック)やFidelity(フィデリティ)といった競合他社の規制された投資商品にアクセスできるようになった直後に、アメリクス氏の否定的な姿勢が示された。

資産運用大手のバンガードが渋々ながら暗号資産を受け入れたことは、この資産クラス全体に対する長年の懐疑的な姿勢からの転換を示す。バンガードは長年、顧客への暗号資産商品の提供に反対し、デジタル資産は極めて投機性であり、同社の投資哲学と相容れないと繰り返し主張してきた。

アメリクス氏によると、この見解は変わっていないようだ。それ故に、バンガードは暗号資産に特化した独自ETFをローンチする予定はない。ビットコインETFがブラックロックの最大の収益源となっている中、この決定は注目に値する。

それでも、バンガードは暗号資産ETFやファンドが「市場のボラティリティの高い時期を通してテストされ、流動性を維持しながら設計通りに機能した」ことを確認した後、自社のブローカレッジプラットフォームでこれらの商品を取引できるようにした。

こうしたアクセスを提供しても、バンガードは顧客に対し、暗号資産の売買や保有すべきトークンについて助言することはないとアメリクス氏は述べた。

アメリクス氏は、高インフレや政情不安といった特定の状況下では、ビットコインが最終的に非投機的価値を示す可能性もあると述べたが、その証拠はまだ限定的だと主張した。「まだ歴史が浅すぎる」と同氏は述べた。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:ラブブのおもちゃ(Declan Sun/Unsplash/Modified by CoinDesk)
|原文:Vanguard Exec Likens Bitcoin to ‘Digital Labubu’ Even as Firm Opens ETF Trading Access

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