- ナスダック取引所は、KindlyMDに対し、株価が30営業日連続で1ドルを下回ったため上場廃止の可能性があると通知した。
- ビットコイントレジャリーを構築しているこのヘルスケア企業は、6月8日までに上場維持基準を満たす必要があり、株価の終値が少なくとも10営業日連続で1ドル以上となることが求められる。
- 株価は10月下旬に初めて1ドルを割り込み、15日の終値は0.38ドルだった。
ヘルスケアおよびビットコイン(BTC)トレジャリー企業のKindly MD(カインドリーMD)は、株価が最低上場要件を満たせなかったため、ナスダック取引所で上場廃止となる危機に直面している。
同社の株価は30営業日連続で1ドルを下回っており、12月12日にSEC(米証券取引委員会)に提出された書類によると、上場廃止を回避するには6月8日までに10営業日連続で株価を1ドル以上に引き上げる必要がある。
同社は8月にNakamoto Holdings(ナカモト・ホールディングス)による逆さ合併で買収され、社名はKindlyMDのまま、ティッカーシンボルを変更した。BitcoinTreasuries.netによると、KindlyMDは5398BTC(4億6600万ドル相当、約722億3000万円相当、1ドル155円換算)を保有しており、ビットコイン保有企業としては19位である。
買収発表時の5月に最高値に急騰したKindlyMDの株価は、その後99%急落し、15日の終値は38セントで、純資産価値(mNAV)は0.817となった。
6月までに上場維持基準を満たせなかった場合も、まだ選択肢は残されている。ナスダックが延長を認める可能性があり、株式併合を通じてこの問題に対処する、あるいはナスダック・キャピタル・マーケットへの移行を申請することも考えられる。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:KindlyMDの株価(TradingView)
|原文:KindlyMD faces Nasdaq delisting risk after failing to meet minimum share price levels


