SoFi、国法銀行として初のステーブルコインを発表
  • SoFiは、米連邦準備銀行に預けられている現金によって1:1で裏付けられ、FDIC(米連邦預金保険公社)の保険に加入している同社の国法銀行が発行する米ドル建てステーブルコイン「SoFiUSD」をローンチした。
  • このコインはパブリックブロックチェーン上で稼働し、即時かつ低コストの決済を提供し、フィンテック企業、銀行、企業に対してホワイトラベルのステーブルコインサービスへの扉を開く。
  • SoFiUSDは、当初は社内利用に限定されるが、より広範な決済戦略の一環として今後数カ月以内にSoFi会員向けに展開される予定。

SoFi(ソーファイ)は、銀行、フィンテック企業、エンタープライズプラットフォーム向けに、より迅速かつ低コストなへの資金移動を提供することを目指し、米ドル建てステーブルコイン「SoFiUSD」をローンチした。

このコインは、国法銀行免許を取得し、FDIC(米連邦預金保険公社)の保険の保険に加入しているSoFi Bank(ソーファイ・バンク)が発行しており、SoFi Bankはステーブルコインインフラへのオープンアクセスを提供する米国初の国法銀行となる。

先月、JPMorgan(JPモルガン)はBase(ベース)上で預金トークン「(JPM Coin)」をローンチした。

SoFiUSDは、当面は社内利用に限定されるが、今後数カ月以内にSoFi会員への広範な展開が予定されている。

暗号資産(仮想通貨)ネイティブ企業が発行するステーブルコインとは異なり、SoFiUSDは米連邦準備銀行に預けられた現金によって1:1で完全に裏付けられているため、ユーザーは信用リスクや流動性リスクに直面することなく、即座に償還できる。このコインはパブリックブロックチェーン上で稼働しており、24時間365日、ほぼ瞬時のスピードかつ低コストで資金移動させることができる。

このインフラにより、銀行、カードネットワーク、ソフトウェア企業などのSoFiパートナーに対し、独自のホワイトラベルのステーブルコインを発行したり、既存の決済フローにSoFiUSDを組み込んだりする扉も開かれる。このサービスは、SoFiの銀行免許と準備金モデルを基盤としており、同社は規制の緩いステーブルコイン発行者に対する優位性があると述べている。

「当社は過去10年間で構築したインフラを活用し、金融サービスにおける現実的な課題に取り組んでいる」とSoFiのCEO、Anthony Noto(アンソニー・ノト)氏は声明で述べた。「今日の企業は、決済の遅延、分散したプロバイダー、未検証の準備金モデルに苦労している。SoFiはこれらのギャップの解消を支援する」。

|翻訳・編集:廣瀬優香
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|原文:SoFi unveils the first bank-issued stablecoin for enterprise payments

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