ビットコインマイナー、半減期前に収益狙う──中国の雨季も好材料か

ビットコインマイナー、半減期前に収益狙う──中国の雨季も好材料か

ビットコインの価格は2か月ぶりの高値を記録、老朽化したと思われたマイニング機器でさえ、少なくともしばらくは再び利益を生みだしている。

近づく雨季も後押し

マイニングプール「プーリン(Poolin)」と「F2プール(F2Pool)」の計測によるマイナー採算性インデックスによると、古いマイニング機器──ビットメイン(Bitmain)のアントマイナー(AntMiner)S9、カナーン(Canaan)のアバロン(Avalon)A851など──は現在、1kWhあたり平均0.05ドルの電力コストで10〜20%の粗利益を生み出している。

2台のS9を1台に統合したり、効率性を高めるために電圧を下げるなどの採算性改善手法を採っている場合、粗利益はビットコインの現在価格で30〜40%まで増加する可能性もある。

4月にCoinDeskが伝えたように、ビットコインのトータルマイニングパワーの70%を占めると推測される中国では、電力コストが1kWhあたり3セント未満となる強力な水力をもたらす梅雨が近づいている。

ビットコイン価格とマイニング難易度が現状のままなら、S9のような古い世代のマイニング機器は、半減期後もこの電力コストで多少の利益を生み出すことができる。

一方、大手メーカーの主力マシン──ビットメインのアントマイナーS17、S19シリーズやマイクロBT(MicroBT)のワッツマイナー(WhatsMiner)M20、M30シリーズなど──は、1キロワット時間(kWh)あたり平均5セントの電力コストでもでも60%以上の利益をもたらす。

「現在の価格動向は、採算性の懸念のために最近、廃棄されたこうしたマイニング機器さえも復活させるだろう」とロシアのマイニングファーム、ビットリバー(Bitriver)のドミトリ・ウシャコフ(Dmitri Ushakov)氏は語った。

「半減期後も現在の価格動向が続くならば、3〜4セント(USD)の電力コストは、S9が採算性を維持するには十分だと考えている」

半減期まで1週間

3月12日のビットコイン価格暴落の後、多くの古いマイニング機器はネットワークから切り離され、その結果、3月下旬にはマイニング難易度は16%下落した。

マイニング難易度の下落は、3月12日以降のビットコイン価格の反発と相まって、しばらくは古いマイニング機器は多少利益を上げるようになった。その結果、ビットコインのハッシュレートはこの数週間で過去最高の毎秒110エクサハッシュ(EH/s)近くまで上昇した。

しかし同じ時期に、ビットコイン価格は数週間7000ドル付近で停滞した。このことは半減期を前に古いマイニング機器に頼っていたマイニングファームにプレッシャーをもたらし、最新鋭の強力な機器を大量購入するという競争に水を差した。

とはいえ、ビットコインマイニングは動的に変化するゲームだ。ビットコイン半減期まであと1週間、古いマイニング機器を使い、安価な電力にアクセスできない者は、効率的な運用を行う者に圧迫されることになる。

S9のような古いマイニング機器は3月のビットコインネットワークの演算能力の約20%を占めると考えられている。1年前から大幅に下落しており、2019年後半に大手マイニングファームはこうした古い機器をより強力な新しい機器に交換している。

翻訳:下和田 里咲
編集:増田隆幸
写真:Mining machines Credit: Shutterstock
原文:Older Mining Machines Turn Profitable Again as Bitcoin Rises Ahead of Halving

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