ビットコイン、150%急騰しても上昇余地を示す指標

ビットコイン、150%急騰しても上昇余地を示す指標

過去2カ月で大幅に上昇した暗号資産ビットコインの価格。5月上旬にはビットコインのマイニング報酬が半減し、価格の行方には不透明感が漂う。その中、ビットコインの上昇余地を示す指標があるという。

この記事の公開時点で、ビットコインは9700ドル近辺で取引されている。3月12日につけた安値の3867ドルから倍以上の水準に達した。

ビットコイン価格は過大評価されているとする考えは市場から聞かれるが、「Puell Multiple」と呼ばれる指標はそうではないことを示す。

Puell Multipleは、ビットコインの1日あたりの発行額(米ドルベース)を365日移動平均で割った値で、ブロックチェーン情報のグラスノード(Glassnode)のデータによると、現時点で0.5を下回っている。

指標が示す弱気相場の終わり

出典 : Glassnode

0.5未満という数値は、毎日、新しく発行されるビットコインの価値が過去の基準と比較して非常に低いことを意味するという。過去のデータによると、Puell Multipleが0.5を下回る時、ビットコインは弱気相場の終わりに突入する傾向にある。

Puell Multipleは価格変動に影響されると言われる。例えば、価格が下落すると、1日あたりの発行額は減少し、Puell Multipleの数値を押し下げる。

1日あたりの発行額とは、マイナーによってエコシステムに追加されるビットコインの数を表している。マイナーは主に現金で事業を運営しており、保有するコインを市場に売却することで運営コストをカバーする。

マイナーからの供給量の減少もPuell Multipleを押し下げる要因になりえるという。これが直近に見られる数値の低下の理由になっているようだ。

半減期直後に急落する数値

5月11日、ビットコインは3度目の半減期を迎えた。マイニングに対する報酬は12.5ビットコインから6.25ビットコインに減少した。Puell Multipleは半減期直後に1.13から0.41に低下。5月17日には0.37をつけた。

マイニングに対する報酬が半減されたことで、小規模のマイナーは収益が圧縮し、その運用を縮小した。

コインメトリクス(CoinMetrics)のデータによると、ハッシュレートの7日間平均、つまりブロックチェーン上のマイニングパワーは、毎秒120エクサハッシュから100エクサハッシュ未満に低下している。

2016年7月と2018年11月に起きた半減期の直後、Puell Multipleの値は低下した。その動きは結果として、ビットコイン価格の新たな強気相場の始まりを示した。

短いビットコインの歴史が伝えるもの

出典 : Glassnode

ビットコインは2016年7月9日に2回目の半減期を迎え、7月13日までの4日間でPuell Multipleは1.59から0.72に低下。数値は最終的に8月中旬に0.59で底を打った。

同様に、2012年11月28日の1度目の半減期の後の2日間で、Puell Multipleは1.57から0.70に低下し、3週間後に0.62まで下がった。半減期の当日に12.30ドルの安値をつけたが、それ以降、その水準まで下がることはなかったという。

翻訳:下和田 里咲
編集:増田隆幸、佐藤茂
写真:Glassnode
原文:This Metric Shows Bitcoin Is Undervalued Even After 150% Price Rally

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