企業向けID管理のオクタが5000万ドルファンド。初の投資先はブロックチェーンスタートアップ

ナスダックに上場し、ID管理ソリューションを提供するオクタ(Okta)は、アーリーステージのテック系スタートアップに投資するために、5000万ドル(約55億8000万円)のベンチャーキャピタル(VC)ファンドを設立した。投資対象には、ブロックチェーン関連企業も含まれる。

2019年4月3日水曜日(現地時間)、オクタはオクタ・ベンチャーズ・ファンド(Okta Ventures Fund)の設立を発表した。同社初の投資先は、ブロックチェーンをベースとしたID管理スタートアップ、トラステッド・キー(Trusted Key)。投資額は開示されていない。

マイクロソフト、オラクル、シマンテックの元幹部によって設立されたトラステッド・キーは、分散型デジタルIDソリューションを提供する。同ソリューションにおいて、顧客である組織はエコシステムとして協働し、ユーザーの同意の下、ユーザーのIDを非常に安全に共有することができる。

オクタはファンドを通して、同社のコアビジネス周辺で、ブロックチェーン、人工知能(AI)、機械学習を用いて、イノベーティブなソリューションを構築しようとしているスタートアップに投資していくつもりだと述べている。

オクタの共同創業者兼最高執行責任者(COO)のフレデリック・ケレスト(Frederic Kerrest)氏は以下のように述べている。

「ありとあらゆる組織がいかなるテクノロジーでも使用できるようにするというオクタのビジョンを踏襲しつつ、オクタ・ベンチャーズは、ID、セキュリティー、プライバシー関連の問題に取り組むスタートアップが形成する、成長最中のエコシステムに投資していくつもりです」

オクタ・ベンチャーズは投資先企業に資本を提供するだけでなく、同社のソフトウエアや共同マーケティングする機会などのサポートも提供する予定。

スタートアップのデータベース、クランチベース(Crunchbase)によると、オクタが2009年の創業から現在に至るまで、調達した資金の総額は2億2900万ドルに上る。また同社は、アンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)、セコイア・キャピタル(Sequoia Capital)、コースラ・ベンチャーズ(Khosla Ventures)など名だたるVC陣から支援を受けている。

オクタは、2017年4月にアメリカで新規株式公開(IPO)した際、1100万株を1株17ドルで売却し、1億8700万ドルを調達した。同社の株価はそれ以来急上昇しており、現在89ドル周辺で取引されている

翻訳:Yuta Machida
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:Paper cutouts image via Shutterstock
原文:New $50 Million Fund Makes First Investment in Blockchain ID Startup