ジョン・マカフィー氏、逮捕──ICOの宣伝収入で脱税か

ジョン・マカフィー氏が脱税の容疑でスペインで逮捕された。ソフトウエア業界の大物で、ビットコインについて強気の発言をすることで知られる同氏は、74歳。

アメリカの司法省は5日、ジョン・マカフィー氏を脱税と故意の申告漏れで起訴したと発表。有罪の場合、5年以上の刑を科される可能性がある。

また同日、SEC(米証券取引委員会)も、55ページにおよぶ訴状を裁判所に提出。マカフィー氏をICOへの投資を促すツイートを有償で行っていたことを公表していなかったとして起訴した。

マカフィー氏は2017年と2018年に7件のICOを推奨し、1160万ドル(約12億円)以上のビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を、また推奨したトークンで1150万ドルを受け取ったとされる。SECはICOの具体的な名称を明らかにしていない。

「マカフィーの大げさな投稿(ビットコイン価格の大幅な上昇を予測したり、予測が外れた場合は『国営テレビで自分の性器を食べる』などと発言した)は、(中略)莫大な宣伝効果を生み出した」とSECは訴状に書いている。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:ジョン・マカフィー(CoinDesk archives)
原文:John McAfee Arrested in Spain on US Criminal Charges