ビットコインがeコマースで普及すれば、CBDCは通貨競争に敗れる可能性がある:豪銀レポート

ビットコインがeコマースで普及すれば、CBDCは通貨競争に敗れる可能性がある:豪銀レポート

米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)などの中央銀行は、ビットコインのような暗号資産(仮想通貨)がeコマースで広く普及すれば、デジタル通貨競争に敗北するリスクがあると、オーストラリアの投資銀行マッコーリー(Macquarie)が最新の調査レポートで指摘した。

レポートからポイントとなる箇所を紹介する。

「自由市場での中央銀行デジタル通貨(CBDC)の状況は、暗号資産の普及ペースに遅れを取っている。CBDCがより効率的な決済の実現可能な代替となる前に、民間の暗号資産がどれくらい普及するかはまだわからない」

「CBDCが安定した合法的な現金の代替として発行される前に、暗号資産がeコマースで広く利用されるようになれば、暗号資産のユースケースは実を結ぶ可能性があると考えている。そしてまた、法定通貨の下落は実際、暗号資産の需要を継続させる可能性がある」

「暫定的(1〜2年)には、潜在的な有用性を妨げる構造的な規制変更がなければ、暗号資産、特にビットコインのように発行上限のある暗号資産は法定通貨同等の価値を持ち、上昇を続けると考えている」

「中央銀行が民間パートナーと迅速かつ慎重に連携し、信頼性・安全性・機能性を提供すれば、政府が推進するCBDCは、合法的な商取引において暗号資産(および従来の法定通貨)に取って代わる可能性が高いだけでなく、暗号資産に対する需要を減らし、『価値の保存手段』に対する投機への需要側の要因と不正取引を抑えることができると考えている」

レポートによると、中国の中央銀行は、早ければ今年中にCBDC「デジタル人民元」を発行する可能性があるが、FRBとECBは少なくとも2022年までは発行の見込みはないという。

「各国の中央銀行は、CBDCの運用方法を決めるだけでなく、CBDCを発行・運用するためのインフラを構築するという困難な課題に直面している」

「アメリカの規制当局は、暗号資産の機能や、そのエコシステムの発展について、相当の権限を行使している。だがこれは、暗号資産のネットワーク効果が大きくなり、実用性と受容性が広がり、法定通貨が商取引の一部の需要を失う可能性があるため、あまり意味がなくなる」

|翻訳:新井朝子
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:European Central Bank President Christine Lagarde says bitcoin needs to be regulated. (European Central Bank, modified by CoinDesk)
|原文 Bitcoin in Race for Adoption Before Central Banks Launch Digital Currencies: Australia’s Macquarie

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