中国、他国のCBDCを支援する決済ネットワークを開発へ──国家ブロックチェーンが主導

中国が政府主導で開発を進めるブロックチェーンインフラの「BSN」は、早ければ2021年後半に中央銀行デジタル通貨(CBDC)のベータ版の発行を行う計画だ。BSNが15日、Mediumで公開しているブログで明らかにした。

ベータ版:正式なものをリリースする前に準備する試用目的のサンプルソフトウェアのこと。

BSNは今後5年間でユニバーサル・デジタル決済ネットワーク(UDPN)の開発を進める。UDPNは複数の国のCBDCをサポートしていくと同ブログには書かれている。

UDPNは、API接続を通じて「銀行・保険・ERP・モバイル・アプリケーションなどのあらゆる情報システムで利用可能となり(中略)、標準化されたデジタル通貨の送金と決済プロセスを実現する」。

ブログによると、UDPNはまだ設計段階だが、中国では公共都市ノード(PCN:public city node)がさまざまな状態で展開されているという。

BSNは最近では、クラウドコンピューティング・プロジェクトのオアシス(Oasis)、メタ・プロトコルのポルカドット(Polkadot)、中国のパブリック・ブロックチェーンの「Bityuan」などの複数のパブリック・ブロックチェーンとの接続を完了した。

BSNは2021年中に合計30のパブリック・ブロックチェーンとの統合を完了する予定だと、同ブログで明らかにした。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:Shutterstock
|原文:China’s Blockchain-Based Service Network to Integrate Central Bank Digital Currency