米S&Pが暗号資産の報告書──ビットコインの盗難に対する消費者懸念弱まる

米S&Pが暗号資産の報告書──ビットコインの盗難に対する消費者懸念弱まる

ゴールド(金)と「多くの類似点」を持つと言われる暗号資産のビットコインに対して、消費者がこれまで抱いていた一つの懸念が弱まりつつあるという。米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(Standard & Poor’s)が最新のレポートで述べた。

「2、3年前、ビットコインは盗難されやすいという懸念は、消費者心理として存在していた。ビットコインが広く利用されようとしているなか、こうした懸念は弱まりつつある。しかし、取引相手などにおけるリスクは依然、存在する」と、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスのジム・ウィーダーホールド(Jim Wiederhold)氏は同レポートでコメント。

S&Pは現在、ビットコイン事業への参入を検討している。ビットコインの価格は昨年、約4倍に上昇し、世界最大級の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)などの大手機関投資家もビットコイン市場への参入を検討している。

S&Pがまとめたレポートのハイライトは以下の通り。

  • 「ビットコインは新しいゴールドなのか? 最近、2つの資産の間の類似性は大きくなっている」
  • 「ビットコインも金も希少であり、従来の金融市場以外に保有される可能性がある。容赦ない貨幣創造と通貨下落によってインフレさせることができない価値を持っている。ゴールドとビットコインは、資産ポートフォリオにおいて他の人気資産クラスとは無関係で、分散投資のメリットを示す証拠となっている」
  • 「ビットコインとゴールドのファンダメンタルズは、どちらを所有するかで異なる。ゴールドは物理資産であり、ビットコインはデジタル資産。どちらも希少だが、ゴールドはまだ供給できる上限を持たないが、ビットコインは最終的に2100万ビットコインしかマイニングできない」

レポートによると、ビットコイン価格の1年間のボラティリティは82%、これはゴールドの15%、S&P500株価指数の26%を上回る。

S&Pは昨年12月、暗号資産データのルック(Lukka)との提携を通じて、2021年に暗号通貨インデックスをスタートさせると発表した。

|翻訳:新井朝子
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Worries ‘Fading’ as Crypto Goes Mainstream, S&P Says

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