- 6月の米消費者物価指数（CPI）は総合指数が予想通りの0.3%上昇、コア指数は0.2%上昇で予想をやや下回った。
- このニュースは、FRBが9月に利下げを再開するとの見方を強める可能性がある。
- 発表前に急落していたビットコインは、発表を受けて小幅に上昇した。
アメリカのインフレ率は6月に上昇したが、ほぼ予想通りだった。このことは、早ければ9月にも米連邦準備制度理事会（FRB）が追加利下げを行う道を開く可能性がある。
6月CPIの総合指数は0.3%上昇した。エコノミスト予想は0.3%、5月はわずか0.1%上昇だった。前年比では2.7%上昇した。予想は2.7%上昇、5月は2.4%上昇だった。
食品とエネルギーの価格を除いたコア指数は、6月に0.2%上昇した。予想は0.3%上昇、5月は0.1%上昇だった。前年比では2.9%上昇した。予想は3.0%上昇、5月は2.8%上昇だった。
ビットコイン（BTC）は、わずか24時間ほど前に12万4000ドル（約1798万円、1ドル145円換算）近くまで上昇した史上最高値から急落していたが、CPI発表直後に11万7300ドルまでやや持ち直した。
伝統的な市場では米株価指数先物がやや上昇し、S&P500は0.4%上昇した。10年債利回りは2ベーシスポイント低下し、4.41%となった。
米連邦準備制度理事会（FRB）が年内に利下げを検討するほどインフレが緩和しているかどうかのサインを投資家が注視する中でこの新しいデータが発表された。少なくとも2人のFRBメンバーが早ければ7月下旬にもFRB会合で早急に利下げを行うよう主張してきたが、ジェローム・パウエル（Jerome Powell）FRB議長からもそのほかのFRB政策立案者からも広範な支持は得られていない。
そのため、利下げが再開される可能性のある会合の主な候補は、FRBのその次の会合、つまり9月の会合となる。CME FedWatchによると、アメリカ時間午前のCPI発表前には、9月に利下げが行われる確率は62%弱だった。
｜翻訳・編集：林理南
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｜原文：U.S. June CPI Rose an In Line 0.3%; Core Rate Slightly Better Than Hoped at 0.2%
