Weekly Recap:イーサリアム、復活の夏

信じがたいことだが、4月、イーサリアム(ETH)は1500ドルを下回って低迷していた。今は3800ドルを超えている。

イーサリアムの復活は、この夏の主役だ。イーサリアムETF(上場投資信託)への資金流入(2週間で20億ドル)、イーサリアム・トレジャリー企業の出現、トークン化をめぐる期待など、いくつもの条件が揃い、復活は確実に進んでいる。そして、主導権を握っているのは機関投資家だ。

世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)のデジタル資産部門の重要人物が、ジョセフ・ルービン(Joseph Lubin)氏が率いるイーサリアム・トレジャリー企業、シャープリンク(SharpLink)の責任者となる予定だ。

EYのポール・ブロディ(Paul Brody)氏は、機関投資家の間では「イーサリアムブロックチェーンはすでに勝利している」、そして今後数十年にわたって勝利し続けるだろうと述べている。ネットワーク効果の実績や蓄積、つまりステーブルコインやトークン化のトランザクションの大部分をイーサリアムに担っていることで、イーサリアムは事実上の標準ネットワークとなっている。

今後の動向を見守っていきたい。

市場動向

ビットコイン(BTC)が12万ドルを下回る水準で横ばいとなった一方で、アルトコインは好調だった。この数日は暗号資産(仮想通貨)市場全体が、比較的健全な動きとなった。

さらに、トランプ前大統領によると、ジェローム・パウエル(Jerome Powel)FRB議長は近く利下げに踏み切る(あるいは解任される)という。そうなれば、ビットコインなどのリスク資産にとって追い風となるだろう。

その他のニュース

トルネード・キャッシュ(Tornado Cash)の裁判が山場を迎えている。

イーロン・マスク氏のxAIが予測市場Kalshiと提携、GrokをKalshiに導入。

JPモルガンは暗号資産担保ローンを提供予定だが、データアクセスをめぐって暗号資産業界団体から抗議を受けている。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Shutterstock
|原文:Weekly Recap: Ethereum’s Comeback Summer

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