政府によるビットコイン購入の可能性はまだあると示唆:ベッセント米財務長官
  • 米国のスコット・ベッセント財務長官は8月14日、政府は予算に中立的な方法でビットコインの保有を増やすことに引き続き取り組んでいくと述べ、これまでの見解を翻したように見えた。
  • ベッセント氏は同じ日の早い時間、戦略的ビットコイン準備金はすでに保有されている150億ドル~200億ドル相当のコインのみで構成され、新規の購入は検討されていないと述べていた。
  • ビットコインは、夜間の取引で12万4000ドルの過去最高値を記録した後、14日は11万8000ドルと大きく下落したままであった。

スコット・ベッセント米財務長官は8月14日、戦略的ビットコイン準備金は政府がすでに保有している150億ドル~200億ドル(約2兆2200億円~約2兆9600億円、1ドル=148円換算)相当のコインで構成されるが、新たな購入を行う意図はないと述べ、少なくとも一部のビットコイン投資家の期待を打ち砕くことから一日を始めた。

しかし、ベッセント氏は同じ日に、これらの発言と矛盾するかのような見解を述べ、財務省は「準備金を拡大するために、より多くのビットコインを取得するための予算中立的な方法を模索することにコミットしている」と語った。

ベッセント氏は、新たな購入は、準備金の「基礎」となる政府に没収されたトークンに追加されるものであると述べた。

ドナルド・トランプ米大統領は3月に、ベッセント氏が提唱してきた戦略的ビットコイン準備金を創設するための大統領令に署名した。

今月上旬には、戦略的ビットコイン準備金を含む任務を担っていたホワイトハウスのデジタル資産顧問会議のリーダーであるボー・ハインズ(Bo Hines)氏がその職を辞任した。

ビットコイン(BTC)は米国時間14日午後の遅い時間帯に、引き続き約11万8000ドルで取引された。これは、12万4000ドルの過去最高値を記録してから1日も経たない間での、大幅な下落である。

この下落の大部分は、予想をはるかに上回る米生産者物価指数(PPI)の報告の後に発生した。このデータは、インフレが米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利下げを行うのに十分なほど後退しているという考えに疑問を投げかけるものであった。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:スコット・ベッセント米財務長官(Maxim Elramsisy / Shutterstock.com)
|原文:Scott Bessent Suggests Government Bitcoin Purchases Remain a Possibility

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