- ビットコインとイーサリアムが週末に急落したことに伴い、マラ・ホールディングス(MARA Holdings)やサークル(Circle)を含む暗号資産(仮想通貨)関連株は8月25日、下落した。
- この売りは、22日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言が9月の利下げへの期待を高めたことによる、大規模な上昇の後に起こった。
トレーダーが8月22日のデジタル資産および広範な金融市場における急騰を受けて利益を確定したため、暗号資産関連株は25日、圧力にさらされながら取引を開始した。
マラとサークルが下落を主導し、米国午前の早い時間の取引で約6%下落した。ブリッシュ(Bullish)は5%下落し、ストラテジー(Strategy)は3%下落した。
コインベース(Coinbase )、eToro、ロビンフッド(Robinhood)を含む、暗号資産へのエクスポージャーを持つ他の上場プラットフォームも下落した。
これらの動きは、デジタル資産価格の広範な反落を反映したものである。ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)はどちらも、週末の高値から大幅に下落し、過去24時間でそれぞれ約4%と5.5%下落した。
22日の上昇は、同日の朝にジェローム・パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がハト派的なコメントを発し、市場全体のリスク選好度を一時的に高めた後で起こった。
投資家らがパウエル氏の発言を、FRBが来月金利を引き下げるかもしれないというシグナルと解釈したため、暗号資産は株式と並行して急騰した。
伝統的な市場では25日、S&P 500、ナスダック、ダウ・ジョーンズ工業株平均が、金価格や米国10年債の利回りと同じく、ほぼ横ばいだった。
LMAXの市場ストラテジストであるジョエル・クルーガー(Joel Kruger)氏は、「暗号資産市場は、FRBからのシグナルの変化、ドルの強さ、およびリスク軽減といったマクロ経済的圧力に直面している」と述べ、次のように続けた。
「(パウエル氏は)利下げを示唆したが、その微妙なニュアンスと、あまりハト派的ではない含みが市場を不安定にさせた」。
暗号資産取引会社ウィンターミュート(Wintermute)のOTCトレーダーであるジェイク・オストロフスキス(Jake Ostrovskis)氏は、27日のエヌビディア(Nvidia)の決算発表がより広範な株式市場にとって重要なセンチメントチェックとなり、28日発表のGDPと新規失業保険申請件数データ、そして29日発表のコアPCE(個人消費支出)にさらに注目が集まると述べた。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Jan Baborák/Unsplash
|原文:Coinbase, Circle, Strategy, MARA Lead Crypto Stock Post-Rally SellOff


