- Pump.funがプラットフォーム収益を利用して継続的にトークンの買い戻しを実施したことで、PUMPは今週17%上昇した。
- これまでに累計5900万ドルの買い戻しが実施され、1250万枚以上の発行済みトークンプールから供給量が吸収された。
- この反発にもかかわらず、PUMPは7月の発行時の価格を50%下回る水準で取引されており、初期の盛り上がりを維持する難しさを浮き彫りにしている。
Pump.funのネイティブトークンであるPUMPは、市場全体の低迷に逆行して今週17%上昇した。Pump.funがプラットフォーム手数料を活用してトークンを買い戻していることが背景にある。
買い戻しは流通供給量を減らして売り圧力を吸収することで保有者を支援することを狙ったもので、暗号資産(仮想通貨)プロジェクト全体でますます一般的になっているモデルだ。
本記事公開時点でPUMPは0.0035ドルで取引されている。これは1カ月前と比べて約40%上昇しているものの、7月の発行時に比べると依然として50%下落した水準にある。発行時には、わずか10日間で0.007ドルから0.0024ドルまで急落した。
発行後の急落は当初の盛り上がりが薄れたことを反映したものだが、最近の勢いは、買い戻しがPUMP市場の安定化に寄与していることを示している。
この原動力となっているのはPump.funの収益エンジンだ。Pump.funはサービスを通じて発行されるすべてのトークンから手数料を得ており、このモデルにより過去1年間で7億3400万ドル(約1064億円)を生み出した。今年1月にはトランプ(TRUMP)やメラニア(MELANIA)といった著名人に関係するミームコインがブームとなり、それに続く数千種類の模倣トークンと併せて取引高はピークに達した。
Pump.funでは立ち上げ以来、1250万以上のトークンが発行された。また、2300万のウォレットがサイトに接続し、強力なユーザー基盤を築いている。
こうした流入はPUMPの支えとして意味があった。DuneのダッシュボードによればPump.funは5900万ドル(約86億円)を買戻しに充てており、PUMPの反発を支えるのに貢献してきた。
タイミングも幸運かもしれない。歴史的に秋は夏の低迷期を経てデジタル資産が好調になってきた時期であり、さらなる上昇の条件が整う可能性を示している。
しかしPUMPは発行時の高値にはまだ遠く、今後の動向は減速する市場の中で手数料収入を安定的に維持できるかどうかにかかっている。
一方、主要暗号資産は依然として圧力にさらされている。ビットコイン(BTC)は10万8500ドル(約1573万円)、イーサリアム(ETH)は4337ドル(約63万円)で取引されており、どちらも今週6~7%下落している。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Pump.funの買戻し(Dune)
|原文:Pump.fun Buybacks Fuel PUMP Token Revival Amid Broader Crypto Downturn


