- ビットコインのトークンプロトコル「BRC20」は、イーサリアム仮想マシン(EVM)をコアロジックに統合することで、イーサリアム型のスマートコントラクトの実現に向けて一歩前進した。
- 「BRC2.0」と名付けられた今回のアップグレードは、Ordinalsの開発元であるBest in Slotと、BRC20の匿名創設者Domoによって実行された。
- 「BRC20のようなビットコインのメタプロトコルは、単純な計算機のように機能するインデクサー上で動作する。我々はこの『計算機型』のインデクサーをEVMでアップグレードし、BRC20をチューリング完全なもとにした」とBest in SlotのCEO、Eril Binari Ezerel氏は述べた。
ビットコイン(BTC)のトークンプロトコル「BRC20」は、イーサリアム型のスマートコントラクト実現に向けて一歩前進した。
1日にCoinDeskに共有された発表によると、ビットコインのトークンプロトコルは、ビットコインのブロック高が91万2690に達した時点でEVMをコアロジックに統合した。
BRC20は、個々のサトシ(ビットコインの最小単位、1BTCの1億分の1に相当)にデータを刻印できるOrdinalsプロトコルを介して、ビットコインブロックチェーン上で代替可能なトークンを発行するためのトークン規格だ。
EVMは、スマートコントラクトの実行を可能にするイーサリアムのオペレーティングシステムであり、トークンをプログラム可能にし、中央集権的なガバナンスの必要性を排除する。
「BRC2.0」と名付けられた今回のアップグレードは、Ordinalsの開発元であるBest in Slotと、BRC20の匿名創設者Domoによって実行された。
「Ordinals、Runes、BRC20といったビットコインのメタプロトコルは、単純な計算機のように機能するインデクサー上で動作する。我々はこの『計算機型』のインデクサーをEVMでアップグレードし、BRC20をチューリング完全なものにした」とBest in SlotのCEO、Eril Binari Ezerel氏は発表で述べた。
2023年初頭のOrdinalsプロトコルの登場は、イーサリアムや他のネットワークに固有のスマートコントラクト機能に類似した機能を可能にするなど、ビットコインにおけるその後のより有用性の高い開発の大きな推進力となった。
「究極の目標は、2つのゴールドスタンダード、すなわち最も分散化された安全なネットワークとしてのビットコインと、最も実績のある仮想マシンとしてのEVMを組み合わせることだ」とDomoは述べだ。「イーサリアムのコンポーザビリティ(構成可能性)とプログラマビリティ(プログラム可能性)の体験をユーザーに提供しながら、ビットコインによって保護することを目指す」
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Dynamic Wang/Unsplash
|原文:Bitcoin Token Protocol BRC20 Enables EVM-Style Smart Contracts With ‘BRC2.0’


