ソラナ、98%の賛成で「アルペングロー」アップグレードを承認──大幅刷新へ

ソラナ(Solana)コミュニティは、待望の「アルペングロー(Alpenglow)」アップグレードに圧倒的多数で賛成票を投じ、ネットワークは史上最も重要な技術的変革に一歩近づいた。

Solana Statusによる9月1日のXへの投稿によると、投票に参加したソラナ(SOL)ステーカーの98.27%がこの提案を承認し、反対票は1.05%、棄権は0.36%であった。合計で、ネットワークのステーカーの52%が投票に参加した。

SIMD-0326:アルペングローのコミュニティガバナンスプロセスが完了した。提案は可決された。
98.27%が賛成
1.05%が反対
0.69%が棄権
ステーカーの52%が投票した。

このアップグレードは、トランザクションのファイナライズにかかる時間とネットワークの効率性を劇的に改善するように設計された新しいコンセンサスプロトコルを導入する。

アルペングローの中心には、ソラナの既存システムであるプルーフ・オブ・ヒストリー(Proof-of-History)とタワーBFT(TowerBFT)に取って代わる、ボーター(Votor)とローター(Rotor)という2つの新しいコンポーネントが存在する。

現在、プルーフ・オブ・ヒストリーは、ネットワークの速度を低下させることなくトランザクションの順序を保持するためにタイムスタンプを付与し、タワーBFTはバリデーター間の投票プロセスを処理している。アルペングローの機能強化によって、両方のシステムが刷新される。

ボーターは、トランザクションのファイナリティタイムを12秒以上から約150ミリ秒に短縮し、ユーザーにほぼ即時の承認を提供する。ローターは、後の段階での展開が予定されており、バリデーター間のデータ転送を最小限に抑え、分散型金融(DeFi)やブロックチェーンベースのゲームといった負荷の高いアプリケーションにとって極めて重要な改善をもたらすだろう。

アップグレードが承認されたことを受け、ソラナはアップグレードの実装を準備することになる。これは、エコシステム全体でより大きなスピード、レジリエンス、スケーラビリティを解き放つことが期待されているマイルストーンである。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:Solana Set for Major Overhaul After 98% Votes to Approve Historic ‘Alpenglow’ Upgrade

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