- USバンクは、2021年にサービスを開始し、2022年に一時停止していた機関投資会社向けビットコイン・カストディサービスを再開した。
- サービスにはビットコインETFのサポートも含まれており、NYDIGが同行のサブカストディアンとして機能する。
- USバンクは、11兆7000億ドルに上るカストディ資産全体にわたって暗号資産ソリューションを拡大することを目指しており、今回の動きは、規制の明確化が進む中で行われた。
アメリカの銀行USバンク(U.S. Bank)は、機関投資家向け暗号資産(仮想通貨)カストディサービスの提供を再開し、ビットコイン現物ETF(上場投資信託)も対象に拡大したと発表した。
2021年に開始され、2022年に一時停止されていたこのプログラムは、同行のグローバルファンドサービス部門を通じて先行アクセスベースで利用可能だと、USバンクは9月3日に発表した。
カストディ業務はNYDIGが支援する。同社はUSバンクのビットコインサブカストディアンとして機能する。
USバンクのウェルス・コーポレート・コマーシャル・機関投資家向け部門のバイスプレジデント、スティーブン・フィリップソン(Stephen Philipson)氏は、今回の動きは規制の明確化が進んだことがきっかけだと述べた。
「2021年にファンドおよび機関投資家向けに暗号資産カストディサービスを提供した最初の銀行の一つであることを誇りに思う。そして今年、このサービスを再開できることをうれしく思う」と同氏は発表で述べた。
NYDIGのテジャス・シャー(Tejas Shah)CEOは、この提携をビットコインアクセスに機関投資家レベルの保護策をもたらす手段だと位置付けた。「我々が協力することで、伝統的な金融と現代経済の間の隔たりを埋められる」と彼は語った。
USバンクは6月30日時点で11兆7000億ドル(約1755兆円、1ドル=150円換算)以上の資産を保管・管理している。そのサービスはETF、ファンドカストディ、ファンド管理、法人信託、資産管理にまで及ぶ。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:CoinDesk archives
|原文:U.S. Bank Resumes Bitcoin Custody Services, Adds Support for ETFs


