- 暗号資産関連株のギャラクシー・デジタル、サークル・インターネット、ビットファームズは11日に10%超の上昇となった。
- ビットコインが上昇したにもかかわらず、ビットコイントレジャリー株のメタプラネットとナカモトは最大14%下落。
ビットコイン(BTC)が8月中旬以来の高値に上昇する中、ギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)、サークル・インターネット(Circle Internet)、ビットファームズ(Bitfarms)などの暗号資産(仮想通貨)関連株は11日、2桁の上昇を記録した。
マイク・ノボグラッツ(Mike Novogratz)氏が率いるデジタル資産投資およびデータセンターのコングロマリットであるギャラクシーは、12%上昇。同社は、ソラナ(SOL)トレジャリー・ビークルの構築に向けて11日に完了した、フォワード・インダストリーズ(Forward Industries)による16億5000万ドル(約2426億円、1ドル147円換算)の資金調達の主要投資家だった。
マイクロソフト(Microsoft)とネビウス(Nebius)の9日の契約のように、大手テクノロジー企業が数十億ドル規模の人工知能(AI)ホスティング契約を締結していることから、ギャラクシーはデータセンター株への投資意欲の高まりの恩恵を受けている可能性もある。
同じ論理は、ビットコインマイナーのビットファームズBitfarmsitfarms)にも当てはまる。同社はハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)への事業拡大を目指し、先月には、クラウドサービス大手のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の元幹部、ウェイン・デュソ(Wayne Duso)氏を取締役に任命した。同社の株価は11日にさらに18%上昇し、週間上昇率は60%を超えた。
ステーブルコインUSDコイン(USDC)の発行企業であるサークル(Circle)については、11日の16%の上昇は、明確なカタリストがない中でのテクニカルな反発である可能性があり、新規株式公開(IPO)後のピークから株価が約60%下落していた6月からの下降傾向を打ち破った。

暗号資産取引所のコインベース(Coinbase)、デジタル取引プラットフォームのロビンフッド(Robinhood)、ビットコインマイナーのマラ・ホールディングス(MARA Holdings)とライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)も上昇した。
これらの企業は広範な株式市場を上回るパフォーマンスを示し、S&P500指数は直近で0.82%、ナスダック100指数は0.69%上昇した。
一方、ビットコイントレジャリー企業であるメタプラネット(Metaplanet)とナカモト・ホールディングス(Nakamoto Holdings)は、それぞれ10%と14%下落。世界最大のビットコイン保有企業であるストラテジー(Strategy)はほぼ横ばいだった。
こうした下落は、ビットコインが、米国時間11日早朝に発表された消費者物価指数(CPI)の上昇と失業保険申請件数の増加を受けた当初の下落から反発し、11万5000ドルに向けって上昇していたにもかかわらず発生した。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:ギャラクシー・デジタルのCEO、マイク・ノボグラッツ氏(Danny Nelson/CoinDesk)
|原文:Galaxy, Circle, Bitfarms Lead Crypto Stock Gains as Bitcoin Vehicles Metaplanet, Nakamoto Plunge


