FRBのタカ派的な見通しを受け、ビットコインETFは流出を記録──市場の警戒感が高まる
  • ビットコイン現物ETFは、FRBの予想以上に慎重な見通しを受けて、1週間ぶりに日次で流出を記録し、5128万ドルの純損失となった。
  • FRBは予想通り政策金利を25ベーシスポイント引き下げたが、今後の利下げ幅は予想よりも小さいと示唆し、市場の不透明感を招いた。
  • イーサリアム現物ETFは2日連続で流出があり、189万ドルの損失となった。

ビットコイン現物ETF(上場投資信託)は9月17日、1週間以上ぶりに日次での資金流出を記録し、5128万ドル(約76億9200万円、1ドル=150円換算)が流出した。これは、投資家がアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の予想外に慎重な将来の政策見通しに反応したものだ。

この流出により、7日連続で30億ドル(約4500億円)近く流入していた流れが途絶えた。SoSoValueのデータによると、運用資産は1500億ドル(約22兆5000億円)以上を維持しているが、ジェローム・パウエル(Jerome Powell)議長が経済の不確実性を強調し、トレーダーが期待しているよりも利下げ幅は小さくなることを示唆したため、市場の基調は変化した。

予想通り、FRBは今年初の利下げとして、政策金利を25ベーシスポイント引き下げ、4.00%から4.25% の範囲とした。しかし、真の驚きは、FRBが発表した最新予測だった。それによると、2025年にはあと 2回、2026年には市場が予想していたよりも少ない回数の利下げしか行われないという。

パウエル議長は慎重な記者会見で、インフレ率の「上昇」と雇用の「下振れリスク」の高まりについて警告し、トレーダーを警戒させるような口調で発言した。市場はこの動きをタカ派的な利下げと解釈し、リスク資産は小幅な反落となった。

イーサリアム現物ETFも2日連続で純流出となった。前日の6170万ドル(約92億5500万円)の流出に続き、189万ドル(2億8350万円)の流出があった。

暗号資産(仮想通貨)の価格は小幅に上昇した。ビットコイン(BTC)は過去 24 時間で 0.5% 程度上昇し、イーサリアム(ETH)は横ばいだった。より広範なCoinDesk 20指数(CD20)は約2%上昇した。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Midjourney/Modified by CoinDesk
|原文:Bitcoin ETF Inflows Reverse as Fed’s Hawkish Outlook Triggers Market Caution

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