- QCPキャピタルは、ビットコインの永久先物取引の建玉と資金調達率が再び上昇していると指摘した。
- この動きは、歴史的に強気な第4四半期におけるビットコインの価格見通しに対する信頼感を示している。
ビットコイン(BTC)トレーダーらは、レバレッジをかけたロングポジションの大幅な巻き戻しを引き起こした最近のボラティリティにもめげず、再び永久先物取引で大胆な賭けに出ている。
シンガポールに拠点を置くQCPキャピタル(QCP Capital)は29日、主要な中央集権型取引所および分散型取引所における永久先物契約(満期日のない先物取引)の建玉と資金調達率が上昇しており、ロングポジションへの強い偏りを示していると報告した。
同社の市場インサイトチームは29日の情報更新で、「レバレッジの高い永久先物分野で楽観的な見方が再浮上している。先週の清算の後も、レバレッジをかけたロングポジションは縮小するどころか、勢いを取り戻している」と述べた。
このチームは、世界各地のビットコイン永久先物取引の累積未決済建玉が428億ドル(約6兆2060億円、1ドル145円換算)から436億ドル(約6兆3220億円)に増加したことを強調した。この増加は控えめではあるが、新たな資本流入を反映している。
一方、デリビット(Deribit)などの主要プラットフォームにおける年率の資金調達率は13%に急上昇している。プラスの資金調達率は、ロングポジション保有者がポジションを維持するためにショートポジション保有者に対して手数料を支払う意思があることを示している。
チームはさらに、「ハイパーリキッド(Hyperliquid)のロングポジションへの偏りも、先週の36%から57%に回復している」と指摘した。
投資家が2桁の資金調達率を支払う意思があることは、歴史的に強気な第4四半期において価格が上昇し続けるという確信が高まっていることを示している。
データはまた、先週のボラティリティが投資家の信頼を大きく揺るがさなかったことを示唆している。ビットコイン価格は先週の最初の4日間で下落。25日の下落が最も激しく、10万9000ドル(約1581万円)を下回った。
コイングラス(Coinglass)によると、この売りによるレバレッジをかけたロングポジションの清算額は7億ドル(約1015億円)を超え、1日あたりの金額としては少なくとも6か月ぶりの大きさとなった。
ビットコイン価格はその後回復し、本記事執筆時点では11万4000ドル付近で取引されている。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Sternschnuppenreiter/Pixabay
|原文:Leveraged Bitcoin Longs are Back in Force, Trading Firm Says


