- 暗号資産マイニング株は10日金曜日の市場下落からの反発を主導し、ビットファームズ、サイファー・マイニング、ビットディアは13日月曜日に2桁の上昇を記録した。
- オープンAIがブロードコムとカスタム半導体の開発で合意したこと、ブルーム・エナジーがブルックフィールド・アセット・マネジメントとAIデータセンター向け燃料電池導入で50億ドル(約7650億円、1ドル153円換算)の契約を締結したことが、このセクターへの楽観的な見方を後押しした。
- コインベース、ストラテジー、ロビンフッドは小幅な上昇を記録した。
熱狂的な人工知能(AI)データセンター取引に関連する暗号資産(仮想通貨)マイニング株は、10日金曜日の市場の暴落から13日月曜日に最も早く回復した銘柄群となった。
ビットファームズ(Bitfarms)とサイファー・マイニング(Cipher Mining)は13日にそれぞれ26%と20%急騰し、ビットディア(Bitdeer)、アイレン(IREN)、マラ・ホールディングス(MARA Holdings)は約10%上昇。この反発は、AIコンピューティング需要の急増がマイナー企業を援助するという楽観的な見方を反映している。
ChatGPTの開発元であるオープンAI(OpenAI)が、半導体メーカーのブロードコム(Broadcom)とAIおよび機械学習向けカスタム半導体の開発で契約を締結したことが、おそらく市場センチメントを押し上げた。また13日には、ブルーム・エナジー(Bloom Energy)がブルックフィールド・アセット・マネジメント(Brookfield Asset Management)と50億ドル(約7650億円)規模の契約を締結し、AIの膨大なエネルギー需要を満たすためデータセンターに燃料電池を設置することを発表した。
この上昇は、10日に株価が急落した後に起こった。この急落は、トランプ大統領が中国のレアアース輸出規制強化への報復として、中国製品に対して100%の追加関税を課したことによるものだ。投資家の懸念は週末にかけて多少和らぎ、ナスダック総合指数とS&P500種指数は13日にそれぞれ2.1%と1.4%上昇した。
その他の暗号資産関連銘柄は小幅な上昇となった。世界最大のビットコイン(BTC)トレジャリー企業であるストラテジー(Strategy)は2.8%上昇した一方、暗号資産取引所のコインベース(Coinbase)はほぼ横ばいだった。収益の大部分を暗号資産取引から得ているデジタル証券会社のロビンフッド(Robinhood)は、1%上昇した。
一方、イーサリアム(ETH)トレジャリー企業のビットマイン(BitMine)は、過去数日の暗号資産の急落を利用して、現在の価格で8億4000万ドル(約1285億円)超に相当する20万ETH超を購入したと発表し、株価が約7%急騰した。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Taylor Vick/Unsplash, modified by CoinDesk
|原文:Bitcoin Miners Lead Crypto Stock Bounce as OpenAI-Broadcom Deal Fuels AI Trade


