- トム・リー氏が率いるビットマインは先週、20万ETH以上を購入し、買い増しの勢いを維持した。
- 同社の総資産は現在134億ドルで、その大半はイーサリアムだ。
- ビットマインによる今回の購入は、暗号資産相場の調整局面におけるものであり、同社はこれを魅力的なリスク・リターンを伴う購入機会と捉えているとトム・リー氏は述べている。
ファンドストラット（Fundstrat）のトム・リー（Tom Lee）氏が率いるイーサリアム（ETH）特化型暗号資産（仮想通貨）財務企業、ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ（BitMine Immersion Technologies）は、先週までに20万トークン以上（約8億ドル、約1200億円相当：1ドル=150円換算）を購入し、イーサリアムの購入を継続した。
最新の購入の後、同社は10月19日の夜の時点で暗号資産・株式・現金資産を合わせて134億ドル（約2兆100億円）保有しているとプレスリリースで発表した。資産には、無担保現金2億1900万ドル（約328億5000万円）超、ビットコイン192枚、エイトコ・ホールディングス（Eightco Holdings）の株式1億1900万ドル（約178億5000万円）相当が含まれる。イーサリアムはビットマインの保有資産の大半を占め、現在324万トークン（時価総額で約130億ドル、約1兆9500億円）に達している。これはイーサリアムの総供給量の約2.7%に相当し、同社は5%の保有を目標としている。
週末にかけて暗号資産価格が小幅に反発したことで、ビットマイン株は8%上昇した。
今回の追加購入により、同社は過去2週間で、暗号資産の価格が急落する中、約16億ドル（約2400億円）相当のETHを買い増したことになる。10月10日には劇的な暴落が発生したが、トム・リー会長は「価格の乖離が魅力的なリスク・リターンを示す」として、この調整局面を買い場と捉えたと述べた。
リー氏は先週、暗号資産を保有する企業群の「バブル」はすでに崩壊した可能性があると指摘し、多くの新興企業が保有資産の純資産価値を下回る価格で取引されていると述べた。Blockworksのデータによれば、ビットマインは依然として保有資産に対してわずかなプレミアムを維持している。
｜翻訳：CoinDesk JAPAN
｜編集：井上俊彦
｜画像：ファンドストラットの共同創業者兼CIOで、ビットマイン会長のトム・リー氏（CoinDesk）
｜原文：Tom Lee’s Bitmine Immersion Adds $800M of Ether, Bringing ETH Holdings Over $13B
