米国初のXRP ETF、デビュー1カ月で運用資産残高1億ドル突破
  • 米REX-Osprey(レックスオスプレイ)の「REX-Osprey XRP ETF(XRPR)」が、9月のデビューからわずか1カ月で運用資産残高(AUM)1億ドルを突破。
  • SEC(米証券取引委員会)が他のXRP現物ETFの審査を延期するなか、XRPRは米国市場におけるXRP需要を測るベンチマークとなっている。
  • ブラジルではHashdex(ハッシュデックス)の「Hashdex Nasdaq XRP(XRPH11)」のAUMが約5200万ドルとなっている。
  • XRPをめぐる機関投資家の動きは活発化。CMEグループではXRP先物・オプションの取引高が上昇、SBIが出資するEvernorth社はXRPトレジャリー事業を展開する予定だ。

米国初のエックス・アール・ピー(XRP)現物ETF(上場投資信託)となった「REX-Osprey XRP ETF(XRPR)」が、市場デビューからわずか1カ月で運用資産残高(AUM)1億ドル(約150億円、1ドル=150円換算)を超えた。発行元のREX-Ospreyが明らかにした。

同ETFは、投資家にXRPへの直接的なエクスポージャーを提供する。XRPは現在、時価総額4位の暗号資産だ。

1億ドル突破のタイミングは極めて象徴的。SECは連邦政府の一時閉鎖の影響で少なくとも6件のXRP現物ETFの審査を延期しており、XRPRは米国市場におけるXRP需要を測る事実上のベンチマークとなっている。

また、世界初のXRP現物ETFとなったブラジルの「Hashdex Nasdaq XRP(XRPH11)」は、これまでに2億8200万レアル(約5200万ドル)を集めている。

機関投資家のXRPをめぐる動きも活発化している。CMEグループは、XRP先物への需要の高まりを受けて、さらにXRPオプションの提供を開始。同社によると、5月にXRPとマイクロXRPの先物の提供を開始して以来、56万7000枚以上の先物契約が取引され、名目取引高は269億ドル(4兆350億円)に達した。

さらに複数の企業がXRPトレジャリー戦略を打ち出している。ナスダック上場を計画するEvernorthは、XRPを準備資産として保有する方針を表明した。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Midjourney/Modified by CoinDesk
|原文:First U.S. Spot XRP ETF Surpasses $100M in Assets Under Management

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