- リップルは米国の顧客向けにデジタル資産プライムブローカレッジサービスをローンチした。
- 新プラットフォーム「リップル・プライム」は、XRPやRLUSDを含む主要暗号資産のOTC現物取引を提供。
- 米国の機関投資家は現物取引、スワップ取引、先物取引の各ポジションを一つのプラットフォーム上でクロスマージンできるようになり、より柔軟な取引が可能になる。
リップル(Ripple)は米国機関投資家向けのデジタル資産現物プライムブローカレッジサービスをローンチし、これは今年初めにマルチアセットプライムブローカーのヒドゥン・ロード(Hidden Road)を買収したことに続く、より広範な金融サービスへの拡大における重要な一歩となると、3日のプレスリリースで発表した。
新プラットフォーム「リップル・プライム(Ripple Prime)」は、エックス・アール・ピー(XRP)やリップルのステーブルコインであるリップルUSD(RLUSD)を含む数十種類の主要デジタル資産のOTC現物取引を可能にし、デリバティブ、スワップ、債券、外国為替商品などを含む統合スイートの一部として提供される。
「OTC現物取引機能のローンチは、デジタル資産の既存のOTCおよび承認済みデリバティブサービス群を補完し、米国の機関投資家に対し、それぞれの取引ニーズに合った包括的なサービスを提供する体制を整えるものだ」とリップル・プライムの国際CEO、マイケル・ヒギンズ(Michael Higgins)氏はリリースで述べた。
リップルは2025年10月にヒドゥン・ロードの買収を完了し、自社の規制ライセンスとヒドゥン・ロードのプライムブローカレッジインフラを統合した。
この動きにより、米国の顧客はOTC現物ポジションをスワップ取引やシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)上場の先物およびオプション取引とクロスマージンできるようになり、機関投資家にとってデジタル資産ポートフォリオ管理の柔軟性が高まった。
今回の拡大は、リップルが機関投資家向け暗号資産(仮想通貨)サービスを深化させる中で行われ、これらのサービスは現在、決済、カストディ、取引に及んでいる。リップル・プライムは、ブロックチェーン技術を活用して国境を越えた取引を促進する「リップル・ペイメンツ(Ripple Payments)」と、デジタル資産の安全な保管プラットフォーム「リップル・カストディ(Ripple Custody)」に加わることになる。
リップルのネイティブ暗号資産であるXRPとRLUSD は、これらのサービス全体に統合されており、機関投資家向けに流動性向上と決済の効率化を実現している。
XRPは本記事執筆時点で4%下落し、2.425ドル前後で取引されている。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:リップル・ラボのブラッド・ガーリングハウスCEO(Jesse Hamilton/CoinDesk)
|原文:Ripple Expands U.S. Institutional Offering With Introduction of Digital Asset Spot Prime Brokerage


