ソシエテ・ジェネラルの暗号資産部門、アメリカ市場向けにトークン化債券を発行
  • ソシエテ・ジェネラルの暗号資産部門SG-FORGEは、アメリカ市場向けにブロックチェーン技術を活用したデジタル債券の発行を完了した。投資会社のDRWが購入した。
  • この債券は、ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズのトークン化技術を採用し、プライバシー保護に対応したブロックチェーン・インフラである「カントン・ネットワーク」上で運用される。
  • 同行によると、この動きはSG-FORGEのオンチェーン資本市場におけるプレゼンスを拡大し、ストラクチャード・ノートなど、より複雑な商品の発行につながる可能性がある。

ソシエテ・ジェネラル(Société Générale)の暗号資産(仮想通貨)部門であるSGフォージ(SG-FORGE)は、アメリカで初めてブロックチェーンベースのデジタル債券の発行を完了し、オンチェーン資本市場での存在感を拡大した。担保付翌日物調達金利(SOFR)に連動するこの短期債券は投資会社のDRWが購入した。

この債券は、Digital Assetが開発したプライバシー保護機能付きブロックチェーン・インフラ「カントン・ネットワーク(Canton Network)」上で稼働する。カントンは従来の金融の法的構造を維持しつつ即時決済を可能にする。ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズ(Broadridge Financial Solutions)がトークン化技術を提供し、同社の新プラットフォームが実際の発行に初めて活用された。

ソシエテ・ジェネラルは2019年からヨーロッパでデジタル債券事業を展開してきたが、今回の取引はアメリカ市場への進出を意味する。同行は、この動きが最終的に構造化商品などより複雑な商品のオンチェーン発行につながる可能性があると述べた。

「この画期的なデジタル債券発行は、金融の未来を構築する重要な一歩だ」と、DRWの暗号資産部門カンバーランド(Cumberland)のグローバル責任者、クリス・ズールケ(Chris Zuehlke)氏は述べた。「金融市場におけるイノベーションの長年の提唱者として、トークン化がエコシステム全体の効率性、透明性、広範なアクセスを解き放つ可能性を信じている」。

支払代理人はBNYメロン(BNY Mellon)が務める。ブロックチェーン・インフラの運用はIntellectEUのカタリスト・ブロックチェーン・マネージャー(Catalyst Blockchain Manager)が支援した。また、メイヤー・ブラウン(Mayer Brown)が法務面での助言を行ったと文書には書かれている。

SG-FORGEはトークン化債券をはるかに超えた暗号資産分野での動きを見せている。同社は最近、ユーロとドル建てステーブルコインをドイツ取引所(Deutsche Börse)のコア市場インフラに統合した。

同社は分散型金融(DeFi)分野への取り組みも深めており、規制対象のステーブルコインをイーサリアムベースのプロトコル「モルフォ(Morpho)」と「ユニスワップ(Uniswap)」に上場し、機関投資家が担保として利用できるようにした。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Société Générale’s SG-FORGE Issues First Tokenized Bond in U.S.

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