米ストライプ、英中銀・前総裁のカーニー氏が経営幹部に

イギリス中央銀行の前総裁で、デジタル通貨の研究者でもあるマーク・カーニー氏が、米決済サービス大手ストライプの経営幹部として同社に入社した。

ストライプの発表文で、カーニー氏は「コマース(商取引)の本質は過去10年で大きく変わった。インターネットがエンジンとなって、強い経済成長を促すグローバル・プラットフォームを開発するストライプを支援していきたい」と述べた。

フェイスブックが主導してきたデジタル通貨「Libra(現在はDiemに改名」のホワイトペーパーが公開された2019年以降、カーニー氏は現金をデジタル化する研究の必要性を主張してきた。民間セクターが影響力のある合成通貨を開発することが最良の策であるかは、議論の余地があるとも述べていた。

また、カーニー氏は、民間の合成通貨が人民元や英ポンドなどの法定通貨の代替となり、米ドルに置き換わる可能性があると話していた。民間セクターから生まれるデジタル・合成通貨は、現在の金融の安定性を維持する上で、新たな課題をもたらす可能性があると主張した。

ストライプは約3年間、暗号資産のビットコインの取り扱いを検討したが、2018年に暗号資産(仮想通貨)による決済オプションを取り止めている。米フォーブスによると、ストライプの企業価値は1150億ドル(約12.2兆円)にのぼる可能性があるという。

|編集:佐藤茂
|画像:Shutterstock
|原文:Stripe Names Digital Currency Advocate, Former BoE Governor Carney to Board