リップル、1週間で2倍に──2017年12月以来の値上がり

暗号資産(仮想通貨)リップル(XRP)は、4月11日までの1週間で2倍以上(118%)に値上がりした。TradingViewのデータによると、1週間で215%高騰した2017年12月以来の高いパフォーマンスを示した。

米証券取引委員会(SEC)は昨年12月、リップル社と同社幹部が2013年以降、未登録の証券販売によって13億ドルのリップル(XRP)を販売したとして提訴。以来、米国や欧州で運営する複数の暗号資産取引所はリップルの取り扱いを停止してきた。

出典:TradingView/CoinDesk

一部のトレーダーがSECの提訴内容を精査し、アナリストが価格チャートに強気パターンを見出したことで、価格は年初から6倍に上昇した。

40年以上にわたってコモディティ市場に携わってきたアナリストのピーター・ブラント(Peter Brandt)氏は、チャートは「価格が(史上最高値まで)大幅に上昇することを示している」と9日にツイート。今後数カ月のうちにリップルは史上最高値を更新する可能性があると予測した。

一方、リップルの時価総額については、流通量に関して不透明な点があるため、さまざまな見方がある。

記事執筆時点、米CoinDeskの価格ページでは、リップルの時価総額は約1400億ドルとなっているが、CoinMarketCapは約640億ドル(全供給量が流通していると仮定した場合の時価総額は約1400億ドル)。暗号資産分析会社のMessariは「報告された時価総額」を520億ドルとしている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:TradingView/CoinDesk
|原文:XRP Doubles in 7 Days, Heads for Biggest Weekly Gain Since December 2017