イーロン・マスク氏、今度はビットコインのスケーリング議論に参戦

暗号資産(仮想通貨)に関する投稿を頻繁にツイッター上で行うイーロン・マスク氏が、今度はビットコイン(BTC)のスケーリングについての議論に参戦、自身の考えを主張した。

マスク氏は、レイヤー2の決済ネットワークであるライトニング(Lightning)が必要だとした上で、「レイヤー数は予測される帯域幅と計算量に依存するが、どちらも急増している。これは私見だが、将来、シングル・レイヤー・ネットワークが人類のすべての取引を実行できることを意味している」とツイートした。

ライトニングネットワークは、ビットコインブロックチェーン上に構築されるレイヤーで、ユーザーが生成したチャンネルを使って決済を送受信できるようにすることで、高速で安価な取引を実現するよう設計されている。

真の分散型金融、すなわちパワー・トゥ・ザ・ピープルを実現することは、崇高で重要なゴール。

レイヤー数は予測される帯域幅と計算量に依存するが、どちらも急速に増加している。これは私見だが、将来、シングル・レイヤー・ネットワークが人類のすべての取引を実行できることを意味している。

今はライトニングが必要だ

マスク氏が経営する米電気自動車大手テスラは、ビットコインのマイニングに使われる膨大な電力量を理由に、暗号資産で自動車を購入できるサービスを停止した。マスク氏はこれまでに、ツイッター上で展開されるビットコインのエネルギー問題についての議論にも参加してきた。

同氏は、この問題に取り組む方法のひとつとして、上位10社のマイナー(マイニング事業者)が、マイニングに使用した再生可能エネルギーの量を公表する取り組みを提案した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:Heisenberg Media/Wikimedia Commons
|原文:Elon Musk Says Lightning Network ‘Needed’ to Scale Bitcoin for Now